今回は、皆さんが興味を持たれているであろうコリングスのトラディショナルシリーズと同じコンセプトである本家マーティンのオーセンティックシリーズや、最近話題のプリウォーギター(ブランド名)との比較をしてみたいと思います。
また私自身、ゴールデンエラ期の再現としては最高峰と言われるメリルであったり、マーティンの
- D-18(1937年製)※マホガニー図鑑「Martin D-18(1937年製)」
- 00-18(1938年製)※マホガニー図鑑「Martin 00-18(1938年製)」
- 000-18(1938年製)※マホガニー図鑑「000-18(1938年製)」
- 000-28(1938年製)※たまにはローズの話でも(近日公開予定)
を所有して弾き込んだ経験がありますので、そのあたりの経験もまじえて比較してみようと思っています。
Martin Authentic Series
コンセプトとしては、当時の材料、設計、工法を再現するというもの。
まさに、「マーティンの伝統の継承」ではないでしょうか。
ネックの補強材に、当時使われていたスチールTバーやエボニーロッドを復刻したり、ヴィンテージサウンドの要といわれるニカワ接着を再現したことで話題になりましたね。
メーカーの製品ではありますが、ハンドメイドにこだわって製作されており、高品質で良いギターだと思います。
ただし、カタログスペックとしての再現性は高いものの、ある程度の量産体制を意識しているためか、内部のブレーシングの組み方など、細部では再現性が低い部分もあるようですね。
また、音色に関してもゴールデンエラ期のサウンドを突き詰めているというよりは、80年前に作られたギターが新品の頃はこんな音色だったかもねという仕上がりです。
これは別に悪い意味ではなく、あえてヴィンテージ風の鳴りを再現していないというだけの話です。
むしろ現代的な楽曲にも合わせやすく、使いやすい音色だと思います。
結論としては、本家マーティンとしては間違いなく最高峰のギターですので、新しいマーティンを所有したいという方にはベストな選択肢だと思います。
次回はPre War Guitarsとの比較を予定しています。