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3月, 2015の投稿を表示しています

「サムピックはじめました」39歳からの本格アコースティックギター

今、実験中のサムピック達。 ミュートの次に取り掛かったのが「サムピック」でした。 昨年は「ソロ・ギターのしらべ」の南澤先生スタイルに挑戦していたこともあり、クラシックギターのような「 爪で弾くスタイル 」の練習をしていました。 関連記事 ↓↓↓ 「 ネイルとピック 」 でも、ラグタイムやギャロッピングといった打田先生スタイルでは、爪だけで演奏するのは難しいんですよね。 なぜかというと、必須テクニックであるミュートをするには「 右手の側面をサドルに固定 」する必要があるからです。 関連記事 ↓↓↓ 「 低音弦のミュートで深みを出す 」 すると、 右手の自由度が減ってしまう ので、親指の角度がつけられず、 ピッキングしにくくなる のです。 かなり爪を伸ばせば対応できるかもしれませんが、自爪派の私としては、強度が落ちてすぐに割れてしまいそうで怖いです。 また、 ピッキング位置がブリッジ寄りになる ため、今まで以上に 強くピッキングする必要がでてきます 。 というわけで、サムピックをはじめてみたというわけです。 とりあえず良さそうなものをいくつか集めてみましたので、しばらく使用してみて、レビューしたいと思います。 ・本鼈甲 ・TAB Special ・アラスカピック ・山崎まさよし ・Fred Kelly(Delrin Slick Pick) ・etc... <関連記事> 「サムピックはじめました」39歳からの本格アコースティックギター 「サムピックに求めるもの」39歳からの本格アコースティックギター 「TABスペシャル」39歳からの本格アコースティックギター 「フレッドケリーのスリムピック」39歳からの本格アコースティックギター 「鼈甲サムピック」39歳からの本格アコースティックギター

ヴィンテージのマーティンを考える('60年代編)

'60年代の丸いヘッド形状(友人から拝借) オールマイティーで優等生な'50年代 に比べ、 '60年代は問題児 だと考えています。 なぜかというと、経験則ですが、 個体差がやけに大きい ように感じているからです。 これがハカランダの音?と思わせる地味な「D-28」があったり、マホガニーとは思えないほどヌケの悪い「D-18」があったり。 こういったギターが、あと10年したら今の'50年代と同じ音がでるかというと、絶対、出ないと思うんです。 ということもあって、気になって調べてみました。 音色に影響を与えそうなものだけをピックアップしてみると、、、 ・1964年:ネックの仕込み角度が変更 ・1965年:埋め込み式のショートサドルに変更 ・1967年:SQネック(スクエアロッド)に変更 ・1968年:ブリッジプレートをローズウッドに変更 ・1969年:ブリッジプレートの面積拡張 これだけの仕様変更があると、‘60年代と一括りにできないことがわかります。 またリペアの方々にお話を伺うと、マーティンでは '60年代中頃からニカワからタイトボンドへ移行しはじめた そうです。 ニカワに関しては、近年、 ヴィンテージサウンドの肝 として再評価されていますので、こだわりたいポイントですよね。 音色の傾向としては、 '50年代と比べて線は細くなり、アタック感がマイルドになってくるので、ストローク向けの音作り に変わってきます。 それでも '60年代前半であれば、音の芯や太さも残っていますし、外見上のスペックも'50年代と同じ です。 相場も'50年代よりも割安ですので、鳴りの良い'60年代を見つけることができればコストパフォーマンスは高いですね。 また、根強い人気を誇るSQネックのグリップ感や音色が好みであれば、ブリッジプレートにメイプルが使われている1967~1968年のものをおすすめしたいです。 抜群のコストパフォーマンス、それが'60年代の魅力だと思います 。

ヴィンテージのマーティンを考える('50年代編)

'50年代の四角いヘッド形状(友人から拝借) 夢のプリウォーを手に入れるよりも現実的で、コンディションの良いものが多い'50年代。 まさに 「理想的なヴィンテージ」 と言えるのではないでしょうか。 実際、使われている材も良質なものが多いですし、ヘッドの形状やロングサドル、そしてロゴに至るまで、'50年代ならではの仕様も魅力的です。 ですが、私が'50年代を押したい理由は、何よりもその 「音」 なんですよね。 近年のオーセンティックシリーズやゴールデンエラシリーズも素晴らしいギターだと思います。 作りも良いですし、良質で厳選された材が使われています。 でも、マホガニーに関しては 「経年変化」 に優るものはありません。 半世紀以上の時を経て、ゆっくりと自然乾燥し、弾き込まれることで熟成されたマホガニーは、他の何物にも代えられない魅力的な音色を奏でます。 近年ものとの違いを見せつけられる 密度のある低音、透明感溢れる高音域、弾き手の思い通りに反応してくれるレスポンスなどなど。 いずれも ヴィンテージのマホガニーでなくては味わえないもの です。 また、ノンスキャロップに、細身のネック(ナット幅42ミリのVシェイプネック)といった'50年代ならではの仕様も貴重です。 というのも、'30年代の仕様はオーセンティックやゴールデンエラで再現されていますが、'50年代の仕様を入手するにはカスタムオーダーしか方法がありません。 それに、 '50年代ならではの音の太さと、フィンガーでもフラットピックでも使えるバランスの良さは、まさにオールマイティーな存在だと思います 。 ノンスキャロップの堅牢性に加え、材も十分に乾燥していますので、反りや歪みに悩まされるリスクも低いです。 いつかプリウォーを手にすることがあっても仕様が違いますし、 普段使いもできるヴィンテージ ということで差別化ができますからね。 持っていても決して損しないヴィンテージ、それが'50年代だと私は考えます。