スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2016の投稿を表示しています

ギタリスト向けのオーディオを考える③

現在の私の愛器「Babyface PRO」 Fireface UCは気に入っていたものの、、、 プロ用の機材ということもあってか、ラックマウントタイプだったんですよね。 ということもあり、机上で使うにはちょっと不格好。 電源に関しても、ACアダプタが必要になるため、配線的にもあまり美しくなく。 デスクトップ上だけでシンプルに完結させたいと考えていた私の理想を全て満たせる製品ではありませんでした。 それをあっさりクリアしてしまったのが、2011年に発売された「Babyface」でした。 とにかくシンプルで、コンパクト。 無駄のない洗練されたフォルムにはとても惹かれるものがありました。 音質面では不利ですが、ACアダプター使わずに、USBバスパワーだけで高品質かつ、安定した動作を実現させた技術力の高さは素晴らしいものがありました。 しかも、CCモード(iPadとドライバなしで接続可にするモード)にも対応していて、iPadをミキサーやレコーダー代わりに使えたりするのです。 iPadをレコーダーとして使えば、PCを使った録音をする際に問題となるファンやハードディスクの動作音を回避できますからね。 また、搭載されているマイクプリやDACチップなどは、Firefaceと比べると、若干性能が落ちるようですが、それでも口煩いオーディオマニアたちから高い評価を得ていましたからね。 さらには、日本限定のブルーバージョンや、漆塗りバージョンまで発売されるなど、相当数、日本で売れたのではないかと推測します。 しかも、価格までお手頃ということもあって、この時はさすがに失敗したなーと感じていました。 そんな後悔の日々を送っていたわけですが、昨年、救世主があらわれました。 それは「Babyface PRO」です。 かなり羨ましかったBabyfaceですが、唯一、私的に欠点と思っている部分があったんですよね。 それは、マイクやスピーカー、アンプなどと接続する際に必要になるブレイクアウトケーブルでした。 簡単に言ってしまうと、ケーブルを拡張させるために使う分岐用のケーブルですね。 これがいまいち、見栄えがよくなかったのです。 ところがBabyfaceでは、XLR端子が備え付けられてて、見栄えがとても良い

ギタリスト向けのオーディオを考える②

RME社 Fireface UC 私が購入した「FirefaceUC」を製作しているRME社は、1996年、ドイツで創業されました。 日本ではオーディオ系の雑誌でよく紹介されていますが、オーディオのメーカーではなく、プロ用のレコーディング機材のメーカーです。 「すべてのユニットは、色づけしない透明なサウンドを提供すべきだ」 というコンセプトのもと、優れた製品を提供してくれています。 創業20年ではありますが、2011年には『楽器のグラミー賞』と讃えられるMIPAアワードを受賞するなど、もはや、名実ともにトップクラスのメーカーです。 「プロ用だから、業務用だから音が良い」 とは限らないのですが、少なくともこのRME社の製品に関しては、口うるさいオーディオマニアたちからも大絶賛されています。 しかも、、、 いわゆるオーディオマニアからはあまり好まれないはずのモニターライクな音作りであるのにも関わらず、不思議と高い評価を得ているんですよね。 見方を替えると、このことが何よりも品質の高さを証明しているのではないかと私は考えています。 この辺は「 RME 開発者ストーリー 」を読むといいですよ。 音質は個人の好みの問題だとは思いますが、いかにも高級オーディオ的な色付けのない、素直な音色は、楽器を演奏される方であれば、より魅力的に感じられるのではないでしょうか。 そういった優れた音質が最大のポイントではあるのですが、個人的にはもう一点おすすめしたいポイントがあります。 それはコストパフォーマンスの高さです(【注】決して安い機材ではありませんが)。 そもそもピュアオーディオと言われる機器は、どんなに音質が良かったとしても、顧客層(販売対象)が狭すぎるんですよね。 そうすると、商売である以上、どうしても単価を上げざるをえません。 また、価格が高いほどありがたみが増すという、マニアの負の連鎖もあったりしますからね。 (この辺は、ギター愛好家にも言えることかもしれませんが) 一方、RME社の場合、販売対象となるユーザーが多岐にわたります。 レコーディングを生業とするプロフェッショナルの現場から、一般の宅録ユーザー、そしてオーディオマニアに至るまで。 そのため、競合製品も多くなるので、自

ギタリスト向けのオーディオを考える①

PCオーディオのイメージ画像 昔から「音」にはこだわりがありました。 遡ると、中学生の頃に、両親に買ってもらったシステムコンポからはじまり、 バイトでお金をため、単品でプレイヤー、アンプ、スピーカーを揃え、 社会人になってお金に余裕がでてくると、アップグレードを繰り返し、 挙句の果てには、電線病を患い、ケーブル地獄に陥り、、、 いやー、かなり散財してしまいました。 ということもあって、オーディオにはあまり良い思い出がありません(笑) そんなこんなで、しばらく、オーディオからは足を洗っていたのですが。 その後、2000年代の中ごろのことだったと思います。 PCでの音楽再生でも、かなりの高音質を出せるようになったことを知りました。 それまでは、PC自体がノイズの塊と考えられていたので、いわゆる「ピュアオーディオ」の世界からは邪道とされていたんですよね。 そんな中「PCオーディオでもやっていける!」と思わせる、素晴らしい製品が現れたんですよね。 そのひとつが、RME社の「Fireface 800」でした。 これはかなりの名器でして、発売から10年以上たった今でも現役と言える性能と音質を誇ります。 しかも、PCでの音楽再生は音質面での向上だけではなく、iPodやiPhoneの普及により、音源の管理をPCでするようになってきていましたからね。 なおさら、PCオーディオの需要が高まっていたわけです。 ただ、どちらかというとインターフェースがMAC向けの製品が多かったこともあり、Windowsユーザーである私的には躊躇していたんですよね。 そこに、Windowsでも使いやすいUSB接続に対応した「Fireface UC」が発売されたので、思わず飛びついたというわけです。 これが私のPCオーディオのはじまりでした。 もともとは、音楽を再生するために購入した「Fireface UC」ですが、、、 いろいろ使っていくうちに、楽器を扱う人間にとっては、まるで夢のような機材であることに気が付きました。 例えば、、、 良質なマイクプリアンプやDACチップ、高度なソフトウェアミキサーから、音響の解析・分析ソフトまで付属しているなど、これ一台あれば音楽制作がなんでもできてしまうほどの素晴