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6月, 2014の投稿を表示しています

ネック材としてのマホガニーを考える。

ネックはプレイヤーにとって最も重要な演奏性に関わる部分です。そのため、最高のフィーリングを作り出すために、細かな調整ができるよう、製作者にとって加工しやすい素材である必要がありました。それに加えネック材には、軽さ、弾力性、剛性といった特性が求められるため、それらの特性を備えるマホガニーは、最良のネック材として扱われてきたのです。 それが2005年頃のことでした。Martin社のネックの表記が「Genuine Mahogany」から「Select Hardwood」に変更されてしまったのです。エントリークラスのモデルだけならばまだしも、Style 40系やAuthentic Seriesといった上位モデルでさえも変更されてしまったので、正直、驚かされました。もしかすると、それ以前にもマホガニー以外の素材が使われていた可能性もありますが。 ちょうどよい年代のアコギがありますので、比較してみましょう。画像左が「D-18GE(2004年製)」、右が表記が変更された後に販売された「000-18GE(2006年製)」です。木目から判断して、両方ともマホガニーネックですね。ただ、トリプルオーは、塗装が厚く、写真だとわかりにくいかもしれませんが、実物ではうっすらとマホガニー特有の黒い導管が確認できます。そのため「Select Hardwood」だからと言って、マホガニーが使われなくなったというわけではないのです。 これは人から聞いた話ですが、Martinでは「Select Hardwood」として、マホガニーや、その代替材として期待されているサペリ、クラシックギターなどでも使われているスパニッシュシダー(セドロ)を使用しているそうです。私がマホガニー以外で見たことがあるのは、スパニッシュシダーのネックで、明るめの色合いと木目から、それとなく判断できるものでした。一応、試奏はしてみましたが、音色の違いまでは感じられませんでした。 というのも、音だけの観点であれば、ネック材よりも、トップやサイドバックの個体差の方が影響は大きいですし、ネックに限定した場合でも、多くのルシアーが重要なのはネックの種類よりも密度だと言っていますからね。ですので「音」よりも「モノ」としてどこまでマホガニーにこだわるのかということになりますね。

アコギストの爪の形を考える。

実は最近、爪が割れていないんです。 それは、爪で弾くことになれてきたのか、爪の補修液の効果なのか、仕上げ用のガラスヤスリの効果なのかはわかりませんが。ただ、もしかすると、今の爪の形が良いのではないかと考えています。画像は私の最近の爪の形ですが、爪の先をフラットに仕上げているのがわかりますかね。 爪については、日々研究を重ねてはいるのですが、女性向けのネイルサイトで爪の形とその特徴を学習したので、私なりにまとめてみたいと思います。 ①ラウンド : サイドがストレートで、先端がやや平らな形 ②オーバル : ラウンドの角をさらに削って丸みをつけた形。細い分、若干強度は落ちる ③ポイント : オーバルの角をさらに削って尖らせた形。尖っている分、強度は弱い ④スクエア : 角がある四角い形。強度は高いが、角が尖っているため、日常生活でひっかかりやすい ⑤スクエアオフ : スクエアの角に少し丸みをつけた形。強度も高く、日常生活での影響も少ない。 爪を伸ばしはじめた頃、爪と弦の接点は小さい方が良いと考え、②オーバルや③ポイントのような形をイメージしていたんですよね。ギターのピックってティアドロップ型だったりするじゃないですか。なので、先が細い方が弾きやすいのかと。でも、それだとすぐに割れてしまって。 そこで最近は、①ラウンドや⑤スクエアオフの形を目指していたのです。すると確かにアコギを弾いているときもそうですが、日常生活でも割れにくくなったんです。弾きやすいかと言われるとまだちょっと違和感はあるのですが、しばらくはこの形で練習してみようと思っています。 これなら自爪だけでもいけるかもしれません!