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5月, 2016の投稿を表示しています

夏到来!ギタリストの汗・皮脂対策。

もうすぐ6月。いつのまにか、汗ばむ陽気となってきました。 となってくると、この時期、気になるのはギターの塗装ですよね(笑) 汗をかいてしまってギターを白濁させてしまったり、ネック裏がベトついてしまったりなど。 みなさんもこんな経験をお持ちなのではないでしょうか。 ちょっと気になったので調べてみたのですが、、、 これをギター業界ではなく、塗装業界では「塗膜軟化現象」と呼んでいたりするそうですね。 簡単にいうと、汗や皮脂によって、塗装面が軟化してしまう症状のことです。 いつもギター仲間でばかり話をしていますが、やはり塗装のトラブルは、その筋(塗装業界)の人の方が詳しいだろうということで、ちょっとネットで調べてみました。 そもそも、高級ギターの塗装には、天然素材が使われているものが多いんですよね。 有名なところでは、マーティンなどで使われているラッカーや、クラシックギターで伝統的に使われているセラックですかね。 ただ、天然素材ということもあり、水にとことん弱いんです。 逆に安価なギターでは、塗装が簡単な(機械的にできる)ポリウレタンが使われることが多いです。 こちらは化学素材なので、温度・湿度の変化や、汗・皮脂による汚れにも強いんです。 ただ、一般的には音が落ちるみたいな言い方もされるのですが、、、 塗装技術の向上により、コリングスやテイラーでは、極薄でポリウレタンを塗装することで、音質への影響を抑えているそうです。 本当かよ、という思いもありますが、音はラッカーと変わらないという人もいらっしゃいますからね。 ただ、コリングス自身もヴァーニッシュ塗装を別オプションとしていますし、前回ご紹介したトラディショナルシリーズでもラッカー塗装を復活させています。 個人的には、このことが全てを表していると思うのですが。。。 ちょっと話がそれてしまいましたが、夏場の汗、皮脂による汚れ。 これを避けるにはどうすればよいのか。 もう、とにかく乾拭きする、これがベストだと思います。 ポリッシュやワックスも効果はあると思いますが、使い方を間違えると取り返しのつかないことになってしまいますからね。 ですので、弾いたら拭く、とにかく拭く、拭いてください。 とはいっても、そもそも、汗や皮

コリングス、再び、ぶれる。

Traditional "T" Series またまた、ビル・コリングスが動きました。 「トラディショナルシリーズ」という新しいモデルが販売されるようで、ニカワ接着、ラッカー塗装、Torrefied仕様(これは、オプション)を売りにしています。 まず、ニカワ接着から。 やはり、ニカワによる音の変化というのが、コリングスも認めざるを得なかったということなんでしょうね。 あの世界を代表するルシアーであるジム・メリルもそうであったように。 マーティンのように、ネックとボディをニカワだけで接着するのではなく、ボルト+ニカワという組み合わせで固定しているそうです。 これがどれくらい音に影響を与えるのか、非常に興味がありますね。 続いて、塗装です。 コリングスの塗装に関しては、以前にもヴァーニッシュについて記載したことがありますが、、、 ↓↓↓ 「Collings」弾き逃げツアー敢行!塗装の重要性を学ぶ。 コリングスの歴史的には、創業当時はラッカー塗装、その後、UV塗装を採用し、そしてオプションでヴァーニッシュ塗装を取り入れていました。 UV塗装でも音は変わらないと言っていたものの、ヴァーニッシュ塗装で凄い音を出してしまったり、かと思えば今回のラッカー再開などと、、、 ストレートに言うと、ビル・コリングス、ぶれてますね(笑) 良いものを作りたいという気持ちは、ひしひしと伝わってきますが。 ただ、塗装に関しては、音色だけではなく、作る手間や価格など、製作者や経営者の立場からすると、いろいろ悩ましいところなのでしょう。 これでは、ヴァーニッシュほど手間がかからず、良い音を出したい、、、つまり、UV塗装の音質面でのデメリットを認めているように受け取れてしまいますよね。 そして最後は「Torrefied」です。 あまり見慣れない単語ですが、辞書で調べてみると、乾燥、あぶり、焙焼といった意味合いだそうで、マーティンでいうところのVTS(ヴィンテージトーンシステム)にあたります。 私もマーティンのVTSを何本か試奏したことがありますが、確かにヴィンテージの枯れたニュアンスが再現できているように感じられました。 ただ、リアル・ヴィンテージは、そういった枯れた音色のものから

アコースティックギターのスタンドを考える。

ギターを弾く頻度や家庭の環境にもよるとは思いますが、、、 私の場合、ギターは常にハードケースにしまって保管しています。 面倒だと言われる方も多いとは思いますが、、、 アコギは決して安いものではありませんし、湿度の変化が大きい日本において、良いコンディションを維持するためには必要なことだと考えています。 ですので、私の場合、スタンドに置きっ放しにすることはないのですが、それでも、ちょっとギターを立て掛けたい時があったりします。 そんな時に活用しているのが、この「クーパースタンド」です。 ナッシュビルで活躍しているギタリスト、ダニエル・クーパー氏が考案したものだそうですが、これがなかなかの優れものなのです。 まず、折りたたんで、ギターケースに入れて持ち運べるコンパクトさが良いですね。 スタンドは自宅で使うイメージがありますが、ちょっと出先で演奏する時とかに、自分用のスタンドがあると便利だったりします。 それに、自宅でも、使わない時はしまっておけるので、スペース的にもとても助かります。 また、ラッカー塗装にも対応しているのが嬉しいですね。 アコギの塗装負けを気にしなくてすみます。 また、ハーキュレスなど、安価で良いスタンドもありますが、2~3年で樹脂部分が劣化してしまい、ギターを汚してしまう可能性があることを考えると、これくらいのものをおすすめしたいです。 単価は高いですが、使える期間を考えれば、高い買い物ではないと思います。