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ラベル(アコギの機材)が付いた投稿を表示しています

アコースティックギターのスタンドを考える。

ギターを弾く頻度や家庭の環境にもよるとは思いますが、、、 私の場合、ギターは常にハードケースにしまって保管しています。 面倒だと言われる方も多いとは思いますが、、、 アコギは決して安いものではありませんし、湿度の変化が大きい日本において、良いコンディションを維持するためには必要なことだと考えています。 ですので、私の場合、スタンドに置きっ放しにすることはないのですが、それでも、ちょっとギターを立て掛けたい時があったりします。 そんな時に活用しているのが、この「クーパースタンド」です。 ナッシュビルで活躍しているギタリスト、ダニエル・クーパー氏が考案したものだそうですが、これがなかなかの優れものなのです。 まず、折りたたんで、ギターケースに入れて持ち運べるコンパクトさが良いですね。 スタンドは自宅で使うイメージがありますが、ちょっと出先で演奏する時とかに、自分用のスタンドがあると便利だったりします。 それに、自宅でも、使わない時はしまっておけるので、スペース的にもとても助かります。 また、ラッカー塗装にも対応しているのが嬉しいですね。 アコギの塗装負けを気にしなくてすみます。 また、ハーキュレスなど、安価で良いスタンドもありますが、2~3年で樹脂部分が劣化してしまい、ギターを汚してしまう可能性があることを考えると、これくらいのものをおすすめしたいです。 単価は高いですが、使える期間を考えれば、高い買い物ではないと思います。

ギタリスト向けのオーディオを考える④

現在の私の愛器「ADAM A5X」 オーディオシステムがPCとFireface/Babyfaceという組み合わせになったことで、 机の上もすっきりして満足していたのですが、 CDプレイヤーがなくなることで、ひとつ問題がでてきました。 それは、、 今までは特に意識することなく、CDプレイヤーとセットで置いていたアンプの存在です。 CDプレイヤーがあると気になりませんでしたが、いざなくなると、アンプのためだけに場所を取られてしまうのもなんだかなぁと思うようになりました。 しかも、わざわざ高いラックや、インシュレーターまで揃えていましたからね。 今回は、机の上だけでオーディオシステムを完結させることがテーマなので、なおさらです。 というところで、登場したのがアクティブスピーカーでした。 簡単に言ってしまうと、アンプ内蔵のスピーカーのことで、 これまたピュアオーディオの世界からは邪道とされているシロモノです。 レコーディングスタジオではモニタースピーカーとして使われることが多く、個人的にも、 ちょうど、宅録用の機器を探していたということもあり、興味を持っていたところでした。 そんなとき、RME社のFirefaceと出会ったように、これまた「ピュアオーディオとしても使える」ほどの高品質なアクティブスピーカーと巡り合うことができたんですよね。 それは、Adam Audio GmbHのスピーカーでした。 RME社と同じく、比較的新しいメーカーで、1998年にベルリンで創業されています。 「スピーカー界におけるノーベル賞ものの発明?」と称されるハイルドライバーという技術を取り入れたARTツイーターを武器に、世界的にも高い評価を得ています。 このARTツイーターは、可聴帯域を超える50KHzまでをフラットな位相特性でカバーしているそうで、カタログスペックを見るだけでも、その性能の高さがわかりますね。 そして、あの「アビーロードスタジオ」での採用を機に、一気に知名度があがったようです。 音作りは、いわゆるモニター系といわれるもの。 モニター系とはいっても様々な個性があるのですが、このアダムの特徴は、圧倒的な解像度とスピード感にあります。 私が購入したのは、ミッドレンジのA5Xというモデルですが、こ...

ギタリスト向けのオーディオを考える③

現在の私の愛器「Babyface PRO」 Fireface UCは気に入っていたものの、、、 プロ用の機材ということもあってか、ラックマウントタイプだったんですよね。 ということもあり、机上で使うにはちょっと不格好。 電源に関しても、ACアダプタが必要になるため、配線的にもあまり美しくなく。 デスクトップ上だけでシンプルに完結させたいと考えていた私の理想を全て満たせる製品ではありませんでした。 それをあっさりクリアしてしまったのが、2011年に発売された「Babyface」でした。 とにかくシンプルで、コンパクト。 無駄のない洗練されたフォルムにはとても惹かれるものがありました。 音質面では不利ですが、ACアダプター使わずに、USBバスパワーだけで高品質かつ、安定した動作を実現させた技術力の高さは素晴らしいものがありました。 しかも、CCモード(iPadとドライバなしで接続可にするモード)にも対応していて、iPadをミキサーやレコーダー代わりに使えたりするのです。 iPadをレコーダーとして使えば、PCを使った録音をする際に問題となるファンやハードディスクの動作音を回避できますからね。 また、搭載されているマイクプリやDACチップなどは、Firefaceと比べると、若干性能が落ちるようですが、それでも口煩いオーディオマニアたちから高い評価を得ていましたからね。 さらには、日本限定のブルーバージョンや、漆塗りバージョンまで発売されるなど、相当数、日本で売れたのではないかと推測します。 しかも、価格までお手頃ということもあって、この時はさすがに失敗したなーと感じていました。 そんな後悔の日々を送っていたわけですが、昨年、救世主があらわれました。 それは「Babyface PRO」です。 かなり羨ましかったBabyfaceですが、唯一、私的に欠点と思っている部分があったんですよね。 それは、マイクやスピーカー、アンプなどと接続する際に必要になるブレイクアウトケーブルでした。 簡単に言ってしまうと、ケーブルを拡張させるために使う分岐用のケーブルですね。 これがいまいち、見栄えがよくなかったのです。 ところがBabyfaceでは、XLR端子が備え付けられてて、見栄えがとても良い...

ギタリスト向けのオーディオを考える②

RME社 Fireface UC 私が購入した「FirefaceUC」を製作しているRME社は、1996年、ドイツで創業されました。 日本ではオーディオ系の雑誌でよく紹介されていますが、オーディオのメーカーではなく、プロ用のレコーディング機材のメーカーです。 「すべてのユニットは、色づけしない透明なサウンドを提供すべきだ」 というコンセプトのもと、優れた製品を提供してくれています。 創業20年ではありますが、2011年には『楽器のグラミー賞』と讃えられるMIPAアワードを受賞するなど、もはや、名実ともにトップクラスのメーカーです。 「プロ用だから、業務用だから音が良い」 とは限らないのですが、少なくともこのRME社の製品に関しては、口うるさいオーディオマニアたちからも大絶賛されています。 しかも、、、 いわゆるオーディオマニアからはあまり好まれないはずのモニターライクな音作りであるのにも関わらず、不思議と高い評価を得ているんですよね。 見方を替えると、このことが何よりも品質の高さを証明しているのではないかと私は考えています。 この辺は「 RME 開発者ストーリー 」を読むといいですよ。 音質は個人の好みの問題だとは思いますが、いかにも高級オーディオ的な色付けのない、素直な音色は、楽器を演奏される方であれば、より魅力的に感じられるのではないでしょうか。 そういった優れた音質が最大のポイントではあるのですが、個人的にはもう一点おすすめしたいポイントがあります。 それはコストパフォーマンスの高さです(【注】決して安い機材ではありませんが)。 そもそもピュアオーディオと言われる機器は、どんなに音質が良かったとしても、顧客層(販売対象)が狭すぎるんですよね。 そうすると、商売である以上、どうしても単価を上げざるをえません。 また、価格が高いほどありがたみが増すという、マニアの負の連鎖もあったりしますからね。 (この辺は、ギター愛好家にも言えることかもしれませんが) 一方、RME社の場合、販売対象となるユーザーが多岐にわたります。 レコーディングを生業とするプロフェッショナルの現場から、一般の宅録ユーザー、そしてオーディオマニアに至るまで。 そのため、競合製品も多くなるので、自...

ギタリスト向けのオーディオを考える①

PCオーディオのイメージ画像 昔から「音」にはこだわりがありました。 遡ると、中学生の頃に、両親に買ってもらったシステムコンポからはじまり、 バイトでお金をため、単品でプレイヤー、アンプ、スピーカーを揃え、 社会人になってお金に余裕がでてくると、アップグレードを繰り返し、 挙句の果てには、電線病を患い、ケーブル地獄に陥り、、、 いやー、かなり散財してしまいました。 ということもあって、オーディオにはあまり良い思い出がありません(笑) そんなこんなで、しばらく、オーディオからは足を洗っていたのですが。 その後、2000年代の中ごろのことだったと思います。 PCでの音楽再生でも、かなりの高音質を出せるようになったことを知りました。 それまでは、PC自体がノイズの塊と考えられていたので、いわゆる「ピュアオーディオ」の世界からは邪道とされていたんですよね。 そんな中「PCオーディオでもやっていける!」と思わせる、素晴らしい製品が現れたんですよね。 そのひとつが、RME社の「Fireface 800」でした。 これはかなりの名器でして、発売から10年以上たった今でも現役と言える性能と音質を誇ります。 しかも、PCでの音楽再生は音質面での向上だけではなく、iPodやiPhoneの普及により、音源の管理をPCでするようになってきていましたからね。 なおさら、PCオーディオの需要が高まっていたわけです。 ただ、どちらかというとインターフェースがMAC向けの製品が多かったこともあり、Windowsユーザーである私的には躊躇していたんですよね。 そこに、Windowsでも使いやすいUSB接続に対応した「Fireface UC」が発売されたので、思わず飛びついたというわけです。 これが私のPCオーディオのはじまりでした。 もともとは、音楽を再生するために購入した「Fireface UC」ですが、、、 いろいろ使っていくうちに、楽器を扱う人間にとっては、まるで夢のような機材であることに気が付きました。 例えば、、、 良質なマイクプリアンプやDACチップ、高度なソフトウェアミキサーから、音響の解析・分析ソフトまで付属しているなど、これ一台あれば音楽制作がなんでもできてしまうほどの素晴...

機材について考える③(伊藤賢一さん編)

無料の電子書籍「Acoustic Guitar World」 機材について考える上で、もうひとつヒントになる記事を見つけました。 「アコースティックギターワールド」という電子書籍です。 無料ですし、メルマガでも読めるので、未読の方は是非お試しください。 ↓↓↓URLはコチラ 「 Acoustic Guitar World 」 その中で、何度かライブにお邪魔している伊藤賢一さんのコラムがありました。 伊藤さんというと、スチールの大屋ギター、ガットのハウザー。 クラシックギターでの経験を活かした、繊細で美しいタッチ感。 今年の夏の「 近江楽堂@東京オペラシティでの生音ライブ 」も記憶に新しいところです。 ということもあり、音色には人一倍こだわっているというイメージがありました。 でも昔は、なんとオベーションのスチールとガットでライブをしていたんだそうですね。 意外でした。 しかし、オベーションの楽器としての限界を感じ、カオルギター、ラミレスを購入。 その後、ライブでのマイク録りをはじめてみたものの、、、 ピックアップの利点を取り入れたいと思い、M-Factoryを導入。 などといった試行錯誤が綴られています。 これは面白い! そういえばプロのギタリストの試行錯誤って今まで読んだことがなかったなと。 そして今では、、、 コンデンサーマイク(AKG 451B)を持って会場に行き、PAのミキサーに直結しているのだそうです。 これを読んでいた思ったのが、自分の目指したいスタイルに近いなということでした。 伊藤さんのスタイルとかくとかっこよく聞こえるかもしれませんが、、、 別にカッコつけたいわけでもなくて、これが一番シンプルで安価な方法ではないかなと思ったわけです。 一見、生音を極めたプロ向けのスタイルにも思えますが、同時にアマチュアのスタイルにも最適なのではないかと思ったわけです。 それにコンデンサーマイクがあれば、宅録でも使えますので、汎用性も高いですしね。 当然のことながら、ソロギター(ギターでの独奏)という前提ですし、 ハウリングの問題や、マイク集音の難し...

機材について考える②(南澤大介先生編)

南澤先生がライブで使用されている「Zoom A2」 そういえば、Zoomを使われているプロをもう一人思い出しました。 「ソロ・ギターのしらべ」でお馴染みの南澤大介先生です。 どうして、そんなにZoomを使いたがるのかなと、悩んでいたのですが、、、 よくよく考えてみると、ツアーで全国を回るプロの機材としては、 丈夫で壊れにくい いつでもどこでも同じものを入手できる(品質を維持しやすい) といったところは、当然評価ポイントになるはずです。 となると、、、 ギターを担いで全国行脚しているようなプロにとって、Zoomというのは、むしろ使い勝手がいいのかもしれませんね。 では「趣味としてのアコースティックギター」での機材はどう考えるべきなのか。 結局のところ、自分が楽しめればいいわけですからね。 ひたすら音質にこだわる(生音重視、原音主義) いろいろな組み合わせで、ユニークな自分だけの音を探す ハンドメイド等、ひととは違うものを持つ など、いろいろな楽しみ方があるはずです。 となると、しっかりと自己分析をして自分の好みを整理しておく必要がありますね。 私の場合は、、、 ヴィンテージが好き やはり生音だよねとコダワリをみせつつ、本当はギターに穴をあけることに罪悪感を感じる ギターヲタク( もっと欲しいギターはあるし、機材にはお金をかけたくない性分) などが特徴としてあげられます。 しかも、普段は自宅で生音で楽しむアコースティックギターですからね。 機材にどこまで投資するのかは悩ましいところです。 どこかいい、落とし所はないのでしょうか。

機材について考える①(打田十紀夫先生編)

打田先生がプリアンプとして使用されている「Zoom A3」 ソロギターをはじめてから、もう少しで2年になります。 残念ながら、ギターの演奏技術はまだまだなのですが、、、 それでも最近は、人前で演奏したいなと考えたりすることもあったりするんですよね。 そういったこともあって、ちょこちょこ機材関係についても調べはじめているところなんです。 というところで、今年の私の教科書である打田先生の「39歳からの本格アコースティックギター」に「ライブのセッティング」というコラムがありましたので、取り上げてみたいと思います。 そこで紹介されている打田先生の機材というと、、、 ピックアップは「Waver WPS-1」でマグネティック・タイプですが、ピエゾをブレンドできるもの。 それをスイッチャーを通して、プリアンプの「ZoomA3」に接続しています。 それだけ??? あれ、なんか普通だぞ??? 弘法は筆を選ばずという見方もできなくはないですが、、、 打田先生曰く、、、 「会場のPA設備に関わらず、同じ音でライブができるように」 とのことですが、 実際のところは、かなり割り切った考え方をされているのだと思います。 というのも、 お世辞にも高音質とは言えない機材ですからね。 それでもライブでは、こういった機材を使っているんです。 ということは、、、 PAを通すのであればこれで十分という判断をしているのであり、そして、ライブにおいて、 生音にこだわりすぎることは得策ではないと考えているのでしょう。 ましてや、オープンチューニング用やリゾネーターなど、3~4本のギターをライブで使うので、音量やエフェクトのコントロールしやすさを最優先しているのかもしれませんね。 ライブでのアコースティックギターの音をどう作るか。 アーティストの音に対する姿勢が良く表れる部分ですよね。 生音こそが本物であるという考え方。 多くの人に音を届けられるPAを通した音こそがライブでのギターの音だという考え方。 どちらも一理あり、これまた答えのない議論です。 ですので、他人がどう考えるのかよりも、自分がどう考えるのかを大切にすべきですね。 ...