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憧れのギター「Martin 000-42」を弾く。

1940年製の「Martin 000-42」 私がアコースティックギターに興味を持ったきっかけは、エリック・クラプトンのアンプラグドから。 ということもあって、あの「Martin 000-42」は憧れの存在でした。 とても購入できるような価格ではないのですが、いつか弾いてみたいと思っていたんですよね。 そして、ついに今年。 その憧れのギターと出会うことができました。 しかも幸運なことに、画像のものを含む二本もの「000-42」を試奏させて頂くことができました。 これもギターを通して、色々な方々と交流を持てたおかげだなと。 本当にありがとうございます。 普段、試奏させて頂いたギターの写真を撮ることなんてないのですが、今回は思わず撮影させて頂きました(笑) それ以外にも、ルシアものから、プリウォーを含むヴィンテージまで、様々なギターを経験することができました。 ルシアものは、私の好みであるメリルはもちろんのこと、ソモジやグレーベンの芸術性には感動させられましたね。 そういったこともあって、ルシアやメーカーの違い、ボディサイズやスケールの違い、素材によって音がどのように変わっていくのか、自分の中で体系立てて整理できてきました。 この辺は、おいおいブログで紹介していきたいと思っています。 今年は本当に実りある一年でした。 また来年もよろしくお願いします!

機材について考える③(伊藤賢一さん編)

無料の電子書籍「Acoustic Guitar World」 機材について考える上で、もうひとつヒントになる記事を見つけました。 「アコースティックギターワールド」という電子書籍です。 無料ですし、メルマガでも読めるので、未読の方は是非お試しください。 ↓↓↓URLはコチラ 「 Acoustic Guitar World 」 その中で、何度かライブにお邪魔している伊藤賢一さんのコラムがありました。 伊藤さんというと、スチールの大屋ギター、ガットのハウザー。 クラシックギターでの経験を活かした、繊細で美しいタッチ感。 今年の夏の「 近江楽堂@東京オペラシティでの生音ライブ 」も記憶に新しいところです。 ということもあり、音色には人一倍こだわっているというイメージがありました。 でも昔は、なんとオベーションのスチールとガットでライブをしていたんだそうですね。 意外でした。 しかし、オベーションの楽器としての限界を感じ、カオルギター、ラミレスを購入。 その後、ライブでのマイク録りをはじめてみたものの、、、 ピックアップの利点を取り入れたいと思い、M-Factoryを導入。 などといった試行錯誤が綴られています。 これは面白い! そういえばプロのギタリストの試行錯誤って今まで読んだことがなかったなと。 そして今では、、、 コンデンサーマイク(AKG 451B)を持って会場に行き、PAのミキサーに直結しているのだそうです。 これを読んでいた思ったのが、自分の目指したいスタイルに近いなということでした。 伊藤さんのスタイルとかくとかっこよく聞こえるかもしれませんが、、、 別にカッコつけたいわけでもなくて、これが一番シンプルで安価な方法ではないかなと思ったわけです。 一見、生音を極めたプロ向けのスタイルにも思えますが、同時にアマチュアのスタイルにも最適なのではないかと思ったわけです。 それにコンデンサーマイクがあれば、宅録でも使えますので、汎用性も高いですしね。 当然のことながら、ソロギター(ギターでの独奏)という前提ですし、 ハウリングの問題や、マイク集音の難し

機材について考える②(南澤大介先生編)

南澤先生がライブで使用されている「Zoom A2」 そういえば、Zoomを使われているプロをもう一人思い出しました。 「ソロ・ギターのしらべ」でお馴染みの南澤大介先生です。 どうして、そんなにZoomを使いたがるのかなと、悩んでいたのですが、、、 よくよく考えてみると、ツアーで全国を回るプロの機材としては、 丈夫で壊れにくい いつでもどこでも同じものを入手できる(品質を維持しやすい) といったところは、当然評価ポイントになるはずです。 となると、、、 ギターを担いで全国行脚しているようなプロにとって、Zoomというのは、むしろ使い勝手がいいのかもしれませんね。 では「趣味としてのアコースティックギター」での機材はどう考えるべきなのか。 結局のところ、自分が楽しめればいいわけですからね。 ひたすら音質にこだわる(生音重視、原音主義) いろいろな組み合わせで、ユニークな自分だけの音を探す ハンドメイド等、ひととは違うものを持つ など、いろいろな楽しみ方があるはずです。 となると、しっかりと自己分析をして自分の好みを整理しておく必要がありますね。 私の場合は、、、 ヴィンテージが好き やはり生音だよねとコダワリをみせつつ、本当はギターに穴をあけることに罪悪感を感じる ギターヲタク( もっと欲しいギターはあるし、機材にはお金をかけたくない性分) などが特徴としてあげられます。 しかも、普段は自宅で生音で楽しむアコースティックギターですからね。 機材にどこまで投資するのかは悩ましいところです。 どこかいい、落とし所はないのでしょうか。

機材について考える①(打田十紀夫先生編)

打田先生がプリアンプとして使用されている「Zoom A3」 ソロギターをはじめてから、もう少しで2年になります。 残念ながら、ギターの演奏技術はまだまだなのですが、、、 それでも最近は、人前で演奏したいなと考えたりすることもあったりするんですよね。 そういったこともあって、ちょこちょこ機材関係についても調べはじめているところなんです。 というところで、今年の私の教科書である打田先生の「39歳からの本格アコースティックギター」に「ライブのセッティング」というコラムがありましたので、取り上げてみたいと思います。 そこで紹介されている打田先生の機材というと、、、 ピックアップは「Waver WPS-1」でマグネティック・タイプですが、ピエゾをブレンドできるもの。 それをスイッチャーを通して、プリアンプの「ZoomA3」に接続しています。 それだけ??? あれ、なんか普通だぞ??? 弘法は筆を選ばずという見方もできなくはないですが、、、 打田先生曰く、、、 「会場のPA設備に関わらず、同じ音でライブができるように」 とのことですが、 実際のところは、かなり割り切った考え方をされているのだと思います。 というのも、 お世辞にも高音質とは言えない機材ですからね。 それでもライブでは、こういった機材を使っているんです。 ということは、、、 PAを通すのであればこれで十分という判断をしているのであり、そして、ライブにおいて、 生音にこだわりすぎることは得策ではないと考えているのでしょう。 ましてや、オープンチューニング用やリゾネーターなど、3~4本のギターをライブで使うので、音量やエフェクトのコントロールしやすさを最優先しているのかもしれませんね。 ライブでのアコースティックギターの音をどう作るか。 アーティストの音に対する姿勢が良く表れる部分ですよね。 生音こそが本物であるという考え方。 多くの人に音を届けられるPAを通した音こそがライブでのギターの音だという考え方。 どちらも一理あり、これまた答えのない議論です。 ですので、他人がどう考えるのかよりも、自分がどう考えるのかを大切にすべきですね。

岸部眞明さんのライブに行ってきました。

M-Factoryのプリアンプと、LexiconのリバーブLXP-1 岸部眞明さんのインストアライブ@恵比寿ドルフィンギターズに行ってきました。 岸部さんのライブは昨年の夏以来ですかね。 「 岸部眞明さんのライブに行ってきました(2014年) 」 平日にも関わらず、満席でしたので、やはり人気は高いですね。 最近は、中国などで、かなり大規模なライブもされているようですからね。 ライブは二部構成で、一部は岸部さんの名曲&カバー、二部は出る出るいってなかなか出ないニューアルバムからの楽曲でした。 新作は、今までの作品以上に、バラエティに富んだ楽曲が揃っていたので、とても楽しみだなと思いました。 また、岸部さんの楽曲を再録したもの&ピアノアレンジの二枚組の作品を出す企画などもあるようで、これまた楽しみですね。 個人的には、最近、機材関連がとても気になっていて、いろいろチェックをして帰ってきたのでした。 機材関連の話はまたの機会にでも。 いつもよりも、Lexicon LXP-1のリバーブ加減が少なかったので、それが岸部さんのトレンドなのかわかりませんが、Water Roadの素に近い音を聞けてちょっと得した気がしました。

マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」③

なかなか曲者のピンレスブリッジ 肝心の音色ですが、、、 レッド・ツェッペリンの「天国への階段」や「レインソング」そのもの です。 あーだこーだ書かなくても、本当にあの音がします。 ですので、CDを聞いてもらった方が手っ取り早いです。 ただ、ギターそのものの音色というと、、、 正直、マーティンやギブソンのような明確な個性というものは感じられません。 それでもあの ジミー・ペイジが、自分が表現したい音を求めて探し出したギター ですからね。 このギターでしか出すことのできない、不思議な魅力があることは確かです。 この音色を、是非、自分の耳で、体で、感じて頂きたいところです。 そういえば、ジミー・ペイジと言えば、チープな独特な響きを求めて「 Danelectro 3021」を発掘したことでも有名ですよね。 ダンエレクトロの場合は、DADGADチューニングとの相性の良さを見出したわけですが。 やはり、彼の音に対する感性、探求心は本当に凄いなぁと、改めて感心してしまいました。 ちなみにですが、、、 私の敬愛するブルースマン「Mance Lipscomb(マンス・リプスカム)」も同じソブリンのH1203というモデルを使用しています。 H1203は、マーティンで言うところのトリプルオーサイズにあたるので、ブルースやラグタイムといった音楽にはどハマりしますね。 でも、ラグタイムなどでミュートをしようとすると、このピンレスブリッジが邪魔をしてミュートできなかったりするのですが(笑) 彼の残した作品は、どれも1960年以降の録音ということもあり、良好な音質でカントリーブルースを楽しめるので、オススメです。 <関連記事> マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」① マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」② マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」③

マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」②

日本ではあまり知られていない存在ですが、、、 ハーモニー社は ヴィルヘルム・シュルツによって 1892年に創設。 1974年に倒産するまで、米国では最大規模を誇るギターメーカーだったそうです。 そしてこのSovereign(ソブリン)シリーズですが、、、 ハーモニー社の最高グレードのギター として位置付けられていました。 それだけに、作りもしっかりしているし、材もなかなかのものが使われています。 仕様は、スプルースのトップに、マホガニーのサイドバック。 ボディはちょっと不恰好なジャンボサイズです。 スケールは642mmなので、マーティンのロングスケールに近い長さです。 ナット幅は44.5mm。 また、この当時としては当たり前なのですが、指盤やブリッジはハカランダです。 極めて地味なギターですが、あえて特徴をあげるなら、この ピンレスブリッジ ですかね。 スルータイプのブリッジとも呼ばれたりしますが、弦交換のしやすさや、音色の変化を狙って、こだわっている人もいたりしますね。 ただし、 コスト削減のためか、、、 ヘッドには化粧版すらなく「Sovereign」とデザインされた塗装がされているだけです。 ただ、装飾がほとんどないことは、まぁ良しとしたとしても、、、 ハーモニー社の最高グレードのギターだというのにこの売る気のないデザインは何なんですかね(笑) でも、このチープさこそが、ハーモニーらしさだったりもします。 <関連記事> マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」① マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」② マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」③

マホガニー図鑑「Harmony Sovereign H1260」①

Led Zeppelin / Stairway To Heavenでも使われた「Harmony Sovereign H1260」 ブログの関係上、よく聞かれるのですが、「マホガニーの名盤」って意外と難しいんですよね。 歌モノのギブソンならいろいろ思い浮かびますが、あくまでも歌伴ですし。 さらに、マーティンのマホガニーの名盤となると、D-18が使われた初期のサイモン&ガーファンクルくらいしか浮かびません。 しかも、ギターインストの名演「アンジー」では、あえてハカランダのギルドを使っているという説もありますからね。 ですので、ポール・サイモンとしては、マホガニーの音色がどうしても欲しくて使ったというよりも、歌を邪魔しない音色を求めていたのではないかと。 でも中には、アーティストがマホガニーの音色が欲しくて、こだわって使っているのではないかと思われる作品もあるんです。 それは、、、 「レッド・ツェッペリンⅣ」 です。 誰もが知っている歴史的名盤ですね。 時代を感じさせない作品とはまさにこのことで、44年前の今日、発売されたんですよね。 ※1971年11月8日リリース そして、あの 「天国への階段」のイントロ 。 脳裏に焼きついた アコースティックギターのアルペジオ 。 実はこれ、マホガニーサウンドだったんです 。 ご存じでしたか? ジミー・ペイジのアコースティックギターというと 「Martin D-28」 のイメージがあります。 でも、ここで使われているのは 「Harmony Sovereign H1260」 というギターなんです。 マーティンのようなキラキラした倍音感はなく、独特な透明感と哀愁のあるサウンドが特徴です。 暖かさや軽やかさが特徴とされるマホガニーですが、この透明感や哀愁もマホガニーの魅力のひとつなんですよね。 ジミー・ペイジはこの時期(1971年頃)、ライブやレコーディングでも、既にマーティンを使用していました。 ですので「天国への階段」では、この音が欲しくて、あえてハーモニーを選んだことが推測できます。 そして、次作「聖なる館」での 「レインソング」「丘の向

「鼈甲サムピック」39歳からの本格アコースティックギター

音色が魅力の「べっ甲サムピック」 最後に音色の観点から。 アコギ好き、ヴィンテージ好き、生音好きな私としては、やはり音色にはこだわりたいわけで。 というわけで、まだ使いこなせてはいないのですが、素晴らしい音色を奏でるサムピックを最後に紹介したいと思います。 それは、鼈甲サムピックです。 鼈甲もヒトの爪と同じタンパク質でできていますが、爪よりも艶やかで、鮮やかな音色を出せるんですよね。 というわけで、とても魅力的な鼈甲ピックの特徴をまとめてみました。 ・きめ細かく、美しい高音域 ・ふくよかな倍音感 ・ダイナミックレンジが広い ・手に吸い付くような手触り(フィット感ではない) などなど、値段はさておき、よいところだらけなのです。 残念ながら、、、 フィット感だけはイマイチなのですが、ドライヤー等で熱すると形を調整できるそうです。 ただ、加熱すると鼈甲の光沢がなくなってしまうらしく、怖くて試せていませんが。 しっとりして、艶やかな音色を出すことができるのですが、厚さがあり、しなりも少ないので、弾きこなすにはまだまだ修行が必要ですね。 この音色で、優しいタッチで弾きこなせるようになると文句無しなんですけどね。 また、虫に食われたり、反りがでたり、取り扱いは難しそうですが、なんとかして使いこなせるようになりたい、そう思わせる魅力的な音色の鼈甲ピックでした。 <関連記事> 「サムピックはじめました」39歳からの本格アコースティックギター 「サムピックに求めるもの」39歳からの本格アコースティックギター 「TABスペシャル」39歳からの本格アコースティックギター 「フレッドケリーのスリムピック」39歳からの本格アコースティックギター 「鼈甲サムピック」39歳からの本格アコースティックギター

「TABスペシャル」39歳からの本格アコースティックギター

これぞ理想のサムピック!「TABスペシャル」 形、フィット感という観点では、もうこれしかない! と言えるのが、このTABスペシャルです。 打田十紀夫さん監修のゴムバンド型のサムピックです。 打田さんのブログでは、開発秘話も載っていたりするので、興味のある方は、そちらも是非。 「 サムピック物語 」 このピックが優れている点は、やはりフィット感を調整できるゴムバンドでしょう。 この仕様であれば、演奏中にずれたり、落とすリスクを抑えられます。 そして実は私、昔からサムピックが苦手だったんですよね。 でも、このTABスペシャルを使うようになってからは、すっかりサムピックに慣れ、他の形のものでもそれなりに弾きこなせるようになりました。 そういう意味で、ちょっと値段は高いですが、サムピックの練習用としてもベストかもしれません。 また、見落としがちなポイントですが、サムピックの中では比較的、ストロークに向いた作りなんです。 これは弦の当たる部分に切り込みが入っている効果と思われます。 まるで、薄いフラットピックで弾いているかのようなタッチで使うことができるんですよね。 ちなみに打田さんも、このピックを開発する前は、前回紹介したフレッドケリーのスリムピックを使っていた時期があったそうで。 それだけに、弦を弾いた時の感覚(滑らかさ)が、とても近く感じます。 そういったこともあって、課題点としては、硬さにバリエーションがないことくらいだったのですが、、、 なんと今年、TABスペシャルIIとしてバージョンアップ! シン、ミディアム、ハードの三種類が発売されました。 あとはフレッドケリーの5倍の価格差をどう考えるかですね。 <関連記事> 「サムピックはじめました」39歳からの本格アコースティックギター 「サムピックに求めるもの」39歳からの本格アコースティックギター 「TABスペシャル」39歳からの本格アコースティックギター 「フレッドケリーのスリムピック」39歳からの本格アコースティックギター 「鼈甲サムピック」39歳からの本格アコースティックギター

「フレッドケリーのスリムピック」39歳からの本格アコースティックギター

オススメ第一弾、フレッドケリーのスリムピック まずは、硬さ、しなり具合の観点から。 私がオススメしたいのは「Fred KellyのDelrin Slim Pick」です。 日本では「フレッドケリーのスリムピック」という製品名で売られています。 使われているのはデルリンという素材。 耐久性に優れ、軽量かつ滑らかな特性を持った樹脂です。 木で作られていたアイリッシュ・フルートの代替材として使われているそうで、木に近い音色が出せることから使われるようになったとのこと。 こういった特性・質感が、ピックの素材としても相性がいいのかもしれませんね。 このピックの最大のポイントは、ライト、ミディアム、ヘヴィの三種類の硬さが選べるということ。 やはり、硬さを使い分けられるのは便利ですよね。 そしてこのピックの凄いところは、弦を弾いた時のタッチ感です。 独特な滑らかさと柔らかさ。 そして、適度なしなり具合が素晴らしい。 爪よりもソフトで、強く弾いても音が暴れず、ナチュラルでしっとりとした音色が特徴です。 ストロークでも使えますが、フィンガースタイルとの相性が抜群です。 ミディアムまたはヘヴィを使えば早弾きにも対応できますが、専用のスピードピックというものも販売されています。 安くてバリエーションの多い、フレッドケリーのサムピック。 オススメです。 <関連記事> 「サムピックはじめました」39歳からの本格アコースティックギター 「サムピックに求めるもの」39歳からの本格アコースティックギター 「TABスペシャル」39歳からの本格アコースティックギター 「フレッドケリーのスリムピック」39歳からの本格アコースティックギター 「鼈甲サムピック」39歳からの本格アコースティックギター

「サムピックに求めるもの」39歳からの本格アコースティックギター

前回の記事から半年ほど。 あれこれ、サムピックを試してきました。 ようやくですが、その研究結果をご報告したいと思います。 レポートするにあたって、サムピックに求められるものって何なのかなと整理してみました。 自分的には、以下の3点かなと。 硬さ、しなり具合 形、フィット感 音色 まずは、硬さとしなり感です。 ピックですので、やはり、弦を弾いた時のフィーリングが重要ですよね。 というわけで、いろいろなサムピックを試してみたいとところですが、、、 残念なことに、サムピックは需要が少ないので、バリエーションが少ないんですよね。 そのため、当然のことながら、硬さのバリエーションも少ないわけで。 優しい音で鳴らしたいなら柔らかい素材がいいですし、早弾きにはある程度の硬さが必要です。 そこにしなり感はどの程度欲しいのかとか、ストロークでも使うのかなどなど。 検討すべき要素がたくさんあるので、なかなか、難しいですね。 続いて形です。 ここでいう形とは、親指とのフィット感をさしています。 サムピックは平らなフラットピックとは違って、親指に装着する必要がありますからね。 親指との相性が重要になります。 演奏中にピックがずれてしまっては、元も子もないですからね。 また、弦とピックの当たる部分の形や厚さも重要ですが、バリエーションが少ないこともあってか、自分で削って調整するのが一般的なようですね。 そのため、今回のレポートではフィット感のみを取り上げます。、 そして、肝心の音色ですね。 ただ、音色に表現をつけるには、やはり爪にかなうものはないわけで。 その爪に近い音色を出せればいいのですが、サムピックの定番はプラスティックか金属ですからね。 また、ソロギターで使う場合には、メロディーでラインを弾く人差し指や中指との音色の違いが目立ってしまうかもしれません。 音色の差を抑え、色彩豊かに表現するにはどうすべきか。 現時点での研究結果をご報告したいと思います。