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Led Zeppelin / Stairway To Heavenでも使われた「Harmony Sovereign H1260」 |
ブログの関係上、よく聞かれるのですが、「マホガニーの名盤」って意外と難しいんですよね。
歌モノのギブソンならいろいろ思い浮かびますが、あくまでも歌伴ですし。
さらに、マーティンのマホガニーの名盤となると、D-18が使われた初期のサイモン&ガーファンクルくらいしか浮かびません。
しかも、ギターインストの名演「アンジー」では、あえてハカランダのギルドを使っているという説もありますからね。
ですので、ポール・サイモンとしては、マホガニーの音色がどうしても欲しくて使ったというよりも、歌を邪魔しない音色を求めていたのではないかと。
でも中には、アーティストがマホガニーの音色が欲しくて、こだわって使っているのではないかと思われる作品もあるんです。
それは、、、
「レッド・ツェッペリンⅣ」です。
誰もが知っている歴史的名盤ですね。
時代を感じさせない作品とはまさにこのことで、44年前の今日、発売されたんですよね。
時代を感じさせない作品とはまさにこのことで、44年前の今日、発売されたんですよね。
※1971年11月8日リリース
そして、あの「天国への階段」のイントロ。
脳裏に焼きついたアコースティックギターのアルペジオ。
実はこれ、マホガニーサウンドだったんです。
ご存じでしたか?
ジミー・ペイジのアコースティックギターというと「Martin D-28」のイメージがあります。
でも、ここで使われているのは「Harmony Sovereign H1260」というギターなんです。
マーティンのようなキラキラした倍音感はなく、独特な透明感と哀愁のあるサウンドが特徴です。
暖かさや軽やかさが特徴とされるマホガニーですが、この透明感や哀愁もマホガニーの魅力のひとつなんですよね。
ジミー・ペイジはこの時期(1971年頃)、ライブやレコーディングでも、既にマーティンを使用していました。
ですので「天国への階段」では、この音が欲しくて、あえてハーモニーを選んだことが推測できます。
そして、次作「聖なる館」での「レインソング」「丘の向こうに」といった楽曲でも、このギターが使われています。
つまり、たくさんの人が、思っていたよりも身近に、そして無意識のうちに、魅惑的なマホガニーサウンドに触れていたわけですね。
というわけで、マホガニー図鑑の第四弾はじまりはじまり。