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ロングスケールのD-18GE(2004年)とショートスケールのOOO-18GE(2006年) |
今回はショートスケールのデメリットについて、考えてみたいと思います。
※過去記事はこちら
↓↓↓「ショートスケールのアコギについて考える その①」
「ショートスケールのアコギについて考える その②」
私が尊敬する中川イサト師匠、岸部眞明氏などなど。
ギターインストの世界では、変則チューニングを使われる方が多いですよね。
ギターは、チューニングを変えることで、演奏しやすくしたり、独創的な響きを作り出すことができる楽器ですので、その特性を活用しているわけですね。
でも、私にはそれが厳しかったりします。
なぜならば、これがショートスケールのデメリットだからです。
変則チューニングは、スタンダードチューニングから音階を落とした設定が基本になります。
というのも、ギターはスタンダードチューニングを前提に設計されているので、音階を上げるとテンションがきつくなって弦が切れたり、ギターに負荷がかかってしまうからです。
そのため、弦を緩めた時に、演奏できるだけのテンションを保てるのかが、変則チューニングでは重要になります。
変則チューニングにした場合、弦のテンションが強いロングスケールであれば問題はありませんが、ショートスケールだとテンションを保てない場合があります。
テンションを保てないと、弦の鳴りが弱くなりますし、チューニングも不安定になります。
定番のダドガド(DADGAD)やオープンG(DGDGBD)くらいであれば影響はないと思いますが、それ以上、チューニングを落とす場合は、厳しい場合もあります。
たった13ミリのスケールの違いで、響きや演奏性まで変わってくるからアコギは面白いのですが、、逆にそれだけシビアな世界ということでもあります。
個人的には、ショートスケールはメリットが多いと思っていますが、当然のことながらデメリットもあるわけで、アコギを選ぶ際には、その点に注意して頂きたいと思います。