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え、ギブソンが倒産!?Gibson guitars could be facing bankruptcy

こんな話題でしか、Twitterのトレンド入りできないのか。。。 昨夜、突如として話題となったギブソン倒産のニュース。 日課のように、足しげくお茶の水界隈に通っている私としてはあまり違和感はありませんでした。 ぶっちゃけ、「新品のギター、売れてない」ですよね。 大手楽器店などを見ていても、これだけの不動産を借り、これだけの従業員を雇ってよく経営が成り立っているなと思いますし。 正規代理店でさえ、新品で売れなかったギターを中古で出しなおしてない?なんて、見方をしてしまったりもしますが。 一方で、中小規模のアコギ専門店でのヴィンテージギターの売れ行きや回転率を見ると物凄いものがありますよね。 新品でなくては嫌だという人がいる一方で、価値の下がらないヴィンテージや中古のギターをうまく売買して、楽しんでいる人は確実に増えている気がします。 もちろん、そう言った専門店ならではの深い知識や良質なサービスが、多くのリピーターを生み出しているわけですが。 ましてや中古の場合、適度に弾きこまれて鳴りが良くなっていますし、木材的にも新品よりも安定していてトラブルも少ないということで(購入にはリペアマンのいるお店をお勧めしますが)、中古の方が私的には魅力を感じたりもしています。 なんだか中古ギターのすすめみたいになってしまいましたが(笑)、要はそれを上回る魅力を新品のギター販売からは感じ取れないというのか、消費者視点での私の感じ方なんですよね。 だから、いつ潰れても何も不思議ではないと。 ただ、倒産というのはデマのようで、収益性の低い事業を手放すようですね。 それが売却なのか、廃止なのかはわかりませんが、売却の場合は、 PC 部門を中国にブランドごと売り払った IBM のようなパターンになるんですかね。 そうなると、ハイエンドモデルは品質を維持できるかもしれませんが、中低価格帯の製品の品質低下は避けられないでしょうね。 趣味嗜好が多様化した現代において、ギターの需要増も期待できない以上、ギブソンもマーティンもやはり大きくなりすぎたんでしょうね。 大手メーカーの経営難は、残念ではありますが、、、 品質にこだわり、決して大規模化を

マホガニー図鑑「Martin D-18(1953年製)」④

ギター内部の画像です。 50年代ですので、ノンスキャロップブレーシングですね。 ノンスキャロップについてこのブログでは、まとまりのある音だとか、芯のある音だとかと言った表現を使ってきましたが、、、 スキャロップ、ノンスキャロップの音について最近感じているのは、音の指向性というか、広がり方に差が結構あるんだなと思ったりしています。 ドレッドノートのようにトップの面積が大きくなると、その特徴がよりわかりやすくなりますね。 ただ、ギターを選ぶ際に注意してもらいたいなということがあります。 それは、個体差の問題です。 ノンスキャロップの場合、基本的にブレーシングの削り方は同じです。 ですので、力木を貼り付ける位置だけで音が決まってしまうはずなのです。 となると、何らかの器具は使っているのでしょうが、この年代であれば間違いなく人が貼り付けているわけです。 さらには、異なる特性を持つ木材を使っているわけですからね。 絶対に、個体差の問題は避けられないわけです。 ましてや、マーティンの様なファクトリーものだと、ルシアもののように時間をかけて、一台、一台を調整することもできませんからね。 スキャロップの削り具合や、トップの板厚の調整で音を調整できればいいのでしょうが、この年代のマーティンがどこまできっちり作り込まれていたかは微妙なところではないかと。 でも、悲観する必要はありません。 ルシアものとは違い、マーティンの場合だと、同じスペックの個体数が数千、数万とありますからね。 当然、外れのギターもあるわけですが、当りのギターに関しても、ルシアーものとは比にならないくらいの本数が実在すると思うんですよね。 そう言った中から、自分に合った個体を探し出す、、、まさに、ヴィンテージギターの醍醐味と言えるのではないでしょうか。 また、個体差だけではなく、スペックの同じ50年代の前半と後半でも、音作りが違ってくるので、その差を楽しむのも良いかもしれませんね。 ヴィンテージって面白いですよ。