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メイドイン御茶ノ水「Hobo's Works」をオーダーする④ 完成編

ついに出来上がりました。 早速、試奏させてもらいましたよ。 で、感想を書こうかと思っていたのですが、 友人のギターですし、 お店との付き合いもありますし、 どうせ褒めるだけになりますので、 あえて音色は語らず、 今回の友人のオーダーで私が ハンドメイドギターについて感じたことを まとめておきたいと思いました。 今回、改めて感じたのは 「ギターをオーダーするって本当に難しい」 ということでした。 私がオーダーするとした場合、 不安に感じる要素としては、 ①製作家の方が、何本くらい作れば その個性を確立できるのか (=自分だけの音を持っているのか) ②本数を作れば作るほど技術は 熟練するはずだが、同時に慣れがでてきたり、 熱意が減ってきたりするのではないか (=製作家のキャリアピークはいつなのか) ③製作家の音の好みは一定ではなく 変化し続けるものであり、また、 設計や構造でも様々なチャレンジをするはずで、 そういった中でどのタイミングで オーダーするのが良いのか ④オーダーするタイミングで、 どれだけ良い材が入手できるのか。 一方で、早くオーダーしないと良い材が さらに枯渇してしまうという問題も。。。 ⑤実は、出来上がってみないと どんな音になるかわからない 製作家が多いのでは?(という疑念) などなど。 経済的にも、時間(寿命)的にも 何本でもオーダーできるわけではないので、 どうしても慎重になってしまいますよね。 それにギターは必ず試奏してから購入すべき と言われますが、完成していないギターを オーダーすることってかなりのギャンブル だと思うのです。 まぁ、あれこれ考えていると、 オーダーなんてできなくなってしまうのですが。 とはいえ、その製作家に何らかの 魅力を感じたからこそ、 オーダーしてみようと考えたわけで、 そう思えた時点で①②③に関しては クリアできているのかもしれませんね。 ただ、たまたまその関心を持った個体が 魅力的だったのか、その製作家が作る ギターに共通している魅力なのかという部分は、 分けて考える必要があります。 そのためには、ある程度の本数を 試奏する必要がでてきますね。 そういうことを踏まえると、 実は最も重要なのは④の材探し なのかもしれません。 良い材はこれからも どんどん消費されていきますし、 木の成長やその後の乾燥なども含めると、

メイドイン御茶ノ水「Hobo's Works」をオーダーする③ 製作編

今回は製作過程の話になります。 私がブログの更新をサボっている間に、 製作が進むこと、進むこと。 製作家の岡さん曰く、 音のイメージが出来上がっているので、 一刻も早く作り上げたかったとのこと。 イメージ通りの音色のギターが できあがるのではないかという 期待感が高まるとともに、 もうちょっと製作過程を 楽しみたかったという思いも・・・。 ただ、本気で過程を 楽しみたいのであれば、 もっと頻繁にお店に足を運ぶだけで 解決できるんですよね。 メイドインお茶の水なので。 お茶の水に 楽器を見に来たついで でもいいですし、 神保町に カレーを食べにきたついででも、 神田に 蕎麦を食べにきたついででも いいんです。 ついでにHobo'sで ギターの弦でも買って帰れば、 お店側も嬉しいでしょうしね。 やはり、自分のギターを オーダーしたからには、 製作過程も含めて楽しみたいですよね。 今回は一気に仕上がってしまった こともあり、 画像をアップすることが メインになってしまいますが、 個人的に興味を持ったのは 岡さんからのブレーシングの説明でした。 ゴールデンエラとかプリウォーと 言われる 1930 年代の仕様でも、 ブレーシングの削り方や、 組み合わせ方など、 加工が微妙に違っているそうで、 その辺りの年式ごとの違いについて 詳しく説明を聞かせていただきました。 この辺りは、ホンモノを 長年見てきた岡さんならではの知見だなと。 また、友人がこだわっていた ネックの形状についても、 ある程度削った段階で 最終確認をさせてもらっていました。 実際には、 この状態から塗装が加わるので、 若干太くはなるのですが、 実際に自分の目で、 そして手で触って確認できたことで、 とても仕上がりに納得しているようでした。 後は塗装をして、完成を待つのみです。 楽しみですねー。