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NHK「The Covers」に福山雅治さん出演!

NHK BSプレミアムの「The Covers」に福山雅治さんが出演しました。 なぜブログの記事にしたのかというと、やはり、使っているギターが凄いからです(笑) 「福山雅治」、「弾き語り」といえば、1930年製の「Martin OM-45」ですよね。 少しだけ「OM-45」を紹介しておきますと、、、 オリジナルと言われているものは、1930年から1933年の4年間に製作され、僅か40本しか作られていません。 しかも、この1930年代というのがまた曲者で、マーティンの黄金期といわれ、マーティンの歴史の中でも、最もクォリティの高いギターが作られていた時期とされています。 当然、素材もにもこだわっていて、トップにはアディロンダックスプルース、サイドバックにはハカランダの選び抜かれた最高級のものが使われているんです。 さらにこのStyle 45というのは、マーティンでも最高峰の技術を持った職人にしか作ることが許されていない、、、 などなど、まさに「世界文化遺産級」のアコギなんです。 しかも、今から80年以上昔に作られたものなので、全てが現存しているわけでもありません。 そのため、激レアな存在で、当然値段もかなり「お高い」んです。 知ってて濁していますが、価格は数千万円と言われています。 そんな「OM-45」の音色をハイビジョン品質で聴けるということで、楽しみにしていたんですよね。 というのも、以前、秦基博さんが同番組に出演されたことがあったのですが、その時にヴィンテージのギブソンで井上陽水「氷の世界」を弾き語りしていたんです。 その時、マイク録りで収録されていたので、アコギのダイナミック感をうまく捉えていて、とても良い感じだったんですよね。 ということもあって、福山さんの「OM-45」をどんな音で収録してくれているのか、楽しみにしていたわけです。 今回は、以前紹介した「魂リク」のアナログ盤の発売に伴う出演だったようです。 そのため「魂リク」収録曲から、舟木一夫「銭形平次」、内山田洋とクール・ファイブ「長崎は今日も雨だった」、中島みゆき「糸」が演奏されました。 この女性ファンが絶対求めていない選曲をするあたりが福山さんらしくて良いですよね。 また、司会のリリー・フランキーとは公私ともに交

真夏の湿度対策について考える③

白濁してしまったサイド部分 夏場の高温・多湿状態では、保管時だけではなく、演奏時も気をつける必要があります。 それは「汗」です。 特に、塗装の劣化したヴィンテージでは、注意が必要です。 この画像は、私がやってしまった時の画像ですが、演奏時に汗ばんだ肌と直接触れてしまったため、白濁してしまったんです。 その後、リペアショップの方にこの部分を薄く研磨してもらって、今では綺麗な状態に戻っていますが、注意しなくてはいけませんね。 この場合の対策として、ギターの下に、タオルやクロスを敷くべきでしたね。 さらには、右手もギターと接する部分があるので、注意が必要です。 ギターの構え方、姿勢についてもいろいろ試しているところなのですが、よくクラシックギタリストが使っている足台や支持具についても、あわせて研究していきたいなと考えています。 ギターと肌の接触を減らすことができますからね。 それと、演奏後には、クロスでの乾拭きをするようにしましょう。 せっかくケースにしまっても、ギターが汚れたままでは、カビなどの原因になってしまうかもしれませんからね。 それに演奏後にすぐに乾拭きすると、以外と、汚れがこびりつかないものなんです。 私も、毎回、乾拭きするようになってからは、ポリッシュを使うことがなくなりました。 ポリッシュは、汚れを落とす力は強いですが、塗装に影響を与える可能性があるので、極力、使用は避けたいですからね。

真夏の湿度対策について考える②

オススメの調湿グッズ「炭八」 前回は、アコギの保管場所の重要性について考えました。 でも、風通しが良くて、湿気もたまらず、エアコンの直風が当たらない場所、、、 正直、日本の住宅事情では無理ですよね。 そこで、私がどうしているかと言いますと、、、 もう諦めて「必ずハードケースにしまう」ことにしています。 きっと、なんだそれだけかよとか、面倒だと言われる方が多いですよね。 でも、絶対にしまうことをオススメします。 せめて、湿度の高い時期、乾燥した時期、冷暖房を使っている時期はしまって下さい。 というのも、ケースにしまうことで、不慮の事故を防止できるだけではなく、湿度をコントロールしやすくなるという利点があるからなんです。 どういうことかと言うと、家や部屋全体の湿度をコントロールするのは難しいですが、ハードケースの中であれば、コントロールすべき範囲を小さくできますからね。 そして、コントロールすべき範囲を限定した上で、湿度調整グッズを活用するんです。 湿度調整グッズというと、アコギ用のものもありますが、私はホームセンターなどで売られている「木炭」を使うようにしています。 なぜならば、アコギ用とは言っても、それほど工夫があるわけでもなく、割高に感じられるからです。 また、木炭は自然の素材ですので、化学物質よりもギターの呼吸に近く、過度に乾燥させてしまう心配もないですからね。 ただ、木炭といっても、いろいろな種類があるんです。 例えば「白炭(備長炭)」は、着火しやすく使いやすいので、バーベキューや焼肉などで使われます。 「黒炭」は、火力が強く、火持ちが良いので、日本刀の火入れなどで使われたりします。 これらの原料は広葉樹なのですが、実は、除湿にはあまり向いていないそうです。 というのも、除湿では気孔の数がポイントになるのですが、広葉樹は気孔があまり多くないのです。 そこで登場するのが、私が愛用している「炭八」です。 あまり聞きなれない名前ですが、「炭八」は調湿専用に開発された木炭で、気孔の多い針葉樹を原料としています。 一般的には、建物の寿命を延ばすために、木造住宅の床下に敷き詰めたりするそうですね。 で、ギターの場合です

真夏の湿度対策について考える①

アコギ管理の必需品「湿度計」 木は伐採され、ギターとして加工されても、まだ生きています。 そのため、湿気を吸えば膨張するし、乾燥すれば収縮します。 自然の摂理ですね。 ですので、高温多湿になるこれからの季節は注意が必要になってきます。 湿度計を使って、毎日の湿度変化をチェックしないといけませんね。 とはいうものの、実は冬場ほどの怖さはないんですよね。 冬場だと、材の割れなど、致命的な損傷がありえます。 でも、夏場では、弦やペグのサビ、ブレーシングやブリッジのはがれなど、リペア可能なものが多いんですよね。 それだけに、過剰に神経質になったり、根拠のない対策にお金をかけることは避けたいところです。 で、私の湿度対策ですが、考え方は至ってシンプルです。 ギターは弾いている時間と、保管している時間では、圧倒的に保管している時間の方が長いですよね。 ですので、極論を言えば、保管場所さえ間違えなければ、大きなトラブルには繋がらないと考えています。 具体的には、カビや腐食の原因となりやすい湿気の多い場所や、風通しの悪い場所は避けるべきですね。 逆に風通しが良くても、直射日光の当たる場所や、温度変化の大きい窓の近くも避けた方がいいです。 などと、これらは常識的なことだと思いますが、見落としがちなのは「エアコンからの直風」ではないでしょうか。 人間を例にして考えるとわかりやすいですが、直風が合ったると体が冷え、乾燥し、体調不良や肌荒れを引き起こします。 これが木であれば、当然のことながら、変化・変形しやすくなりますよね。 でも、日本の住宅事情を感あげると、風通しが良くて、湿気もたまらず、エアコンの直風が当たらない場所というのはなかなか難しいですよね。 というところで、私が取り組んでいる方法について、ご紹介していきたいと思います。