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マホガニー図鑑「Martin D-18(1953年製)」③

今回はサイドバックの話ですが、ちょっと横道にそれて、、、 ヴィンテージギター大好きな私ではあるのですが、最近、それを迷わせる存在があります。 それは、最近話題の Pre-War Guitars です。 ベタ過ぎるネーミングと、やり過ぎ感漂うフィニッシュとダメージ加工が好みではないものの、、、 どうやら音は本物のようです。 ジーンズしかり、エレキギターしかり、どうして新品なのに傷をつけたりする必要があるのか。 傷がついたものが欲しいなら本物のヴィンテージ買えばいいのに。 と思ってしまう思考回路の私なのでなんとも言えないのですが。 ただ、このアコースティックギターへのダメージ加工には、どうやら意味がありそうなんですよね。 あくまでも個人的な意見ですが、、、 木材を高熱高圧縮するマーティンで言うところの VST のような処理ですが、 それによって、音が変わるのは事実ですが、それがヴィンテージサウンドかと言われるとちょっと違うと思うんですよね。 でも、この塗装に対するダメージ加工だけは、音にヴィンテージギターのような影響を与えるのではないかとこの Pre-War ギターは感じさせてくれるのです。 そう言う観点でこのヴィンテージギターを見てみると、物凄く音が抜けると感じる 50 年代のヴィンテージギターは塗装が剥げて汚いものが多い気がします。 逆にちょっと音が鈍いと感じる 60 から 70 年代のギターは、ちょっとこ綺麗で、塗装もぶ厚く塗られているような気がします。 また、汗などで白濁しやすかったり、夏場などはベタついたりするものが多い気がします。 あくまでも私の主観ではありますが。 今までは、弾き込む事で楽器が成長していくと言われていましたが、 その何割かは、塗装の変化だったのではないかとも考えられますよね。 この塗装の細かい傷や割れ目といったものが音のヌケを生み出しているのかもしれません。 と言うところで、この D-18 ですが、、、 あのPre-War ギターに負けないくらい、いい感じに禿げてますよね(笑) もちろん、いい音してますよ。