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8月, 2016の投稿を表示しています

はじめてのネックリセット(サドル&弦高調整)③

そういえば、、、 ネックリセットに出していた「Martin 00-18(1953年製)」が帰ってきていました。 既に手元にはあるのですが、リセット中の画像があるので、せっかくなので、ご紹介しておきたいと思います。、 マーティンはボルト等は使っておらず、ダブテイルジョイントと言われる鳩の尻尾のような形の木を組み合わせて、接着して固定しています。 そのため、湿度・温度をあげて、接着剤を柔らかくし、はずしていくんですね。 1950年代のマーティンはニカワ接着が行われていたこともあり、一般的なタイトボンドに比べて、 ギターへのダメージを与えることなく、簡単に外せるそうです(逆にニカワで性格に固定するには高い技術力が必要)。 もちろん、今回のネックリセットでもニカワ接着でお願いしています。 そして、これが鉄製のTバーロッドですね。 近年のオーセンティックシリーズなどで復刻されましたが、これがそのオリジナルですね。 言われなければ気になりませんが、たしかに、T字型しているのがわかります。 そして肝心の音質の変化ですが、、、 音の粒立ちやエッジ感が向上 若干甘かったピッチ(音程)が正確に!!! 6本の弦のバランスが明らかに良くなった 箱鳴り感は減少・・・ 「箱鳴り感は減少」とは書いていますが、これはネックリセット後は音が大人しくなるといわれているやつですかね。 これから弾き込んでいくことで、以前以上の箱鳴りが戻ってくるはずです。 それ以外は、完全に満足のいくセッティングになって戻ってきた感じです。 この辺はまた後日にでも。

ブリッジピンを交換するとアコギの音はどう変わるのか?

私は、あまり小物類にはこだわらない派ではあるのですが、、、 このデジマートの「 地下実験室 」の連載は、とても楽しめる内容だったのでご紹介したいと思います。 企画としては、Gibson J-50(1962年)のブリッジピンをいろいろ交換して、音の変化を試してみるというものです。 録音は、ピックアップを使って集音されていますが、それは同一条件での比較をしやすくすることが狙いのようです。 ただ、生音大好きな私としては、、、 マグネットピックアップのダイナミックレンジの狭さや、どうしてもエレキっぽくなってしまうプレーン弦の鳴りであったり、、、 ピエゾピックアップの空気感のなさや、いわゆるピエゾ臭いといわれるあの独特のアタック感が苦手だったりするのですが、、、 そういう中にあって、コンタクトマイクタイプのL.R.Baggs「Lyric」を選んだというのは、良い選択だと思いました。 でも、アジャスタブルサドルのギターを使うのは、、、と思いつつ・・・ 詳しくは、デジマートのサイトで動画を聴き比べて頂きたいのですが、、、 面白い!やはり、音は変わるのですねー。 でも、この音の変化というのが、、、 温度や湿度の影響による変化と比べてどうなのかとか、、、 弦の劣化による影響と比べてどうなのかとか、、、 しばらく弾いているだけでも鳴りはかわってくるしなーとか、、、 ブリッジピンで音が変わっても、自分の好みの音がでるように無意識のうちに爪やピックの当て方を変えて補正しちゃうだろうしなーとか、、、 つまり、ブリッジピンでの変化以上に、アコースティックギターは環境によって音が変わる要因がたくさんあると思うんですよね。 もちろん、最後の隠し味的に交換するのはありだとは思うのですが、必要以上にマニアックになりすぎず、もっと基本的なところで気にすべきことがあると思うんですよね。 ということで、アコギは日ごろのコンディション管理と、セッティングが重要であるという、私の持論を変えるまでには至らず。 また、記者の方の結論もそうですし、自分で動画を確認してみてもそうなのですが、結局はエボニーでいいんじゃないかという、つまらない結論に至ってしまいました。 なんとなく、結論は最初からわかっていたような・・・