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マホガニー図鑑「Martin 2-17(1927年製)」

通り過ぎていったギターたち、 第三弾は1927年製の2-17です。 スモールギター好きにはたまらない 究極のパーラーギターですね。 ※残念ながら画像を紛失してしまい、 Hobo'sさんから拝借させて頂きました。 何が凄いかと言うと、 これでしか出せない世界観があるからです。 また、個性的なルックスも 非常に魅力的ですよね。 一般的には、 ブルースやラグタイムに向いていると 言われたりもしますが、 私的にはちょっと違った印象を持っています。 個人的な意見ですが、その種の音楽に必要な 「パンチ」がない(弱い)と思うんですよね。 ボディが小さいこともありますし、 また、スチール弦仕様に設計されてるとはいえ、 カスタムライトくらいまでの張力しか 耐えられないので、こんな程度が限界かなと。 ということもあり、 そのパンチのなさを活かして、 ジャジーなフレーズや、 ソロギターの小作品などに向いているなと 思うんですよね。 ヌケが悪くて、 ちょっと丸みを帯びた独特な音像が、 唯一無二の音色を奏でてくれます。 極めて音楽的な音色です。 ただ、所有欲を確実に満たしてくれる 素晴らしいギターではあるのですが、、、 実際に持つと物足りなさを感じたり、、、 手放してしまうとまた欲しくなったり、、、 と、なかなか気難しいギターなんですよね。 同じ経験をされている方も多いのでは(笑) それでも、 パーラーギターの魅力を知りたい方には 絶対オススメなギターですよ。 ■オールマホ関連記事 私がマホガニーに惹かれたもう一つの理由『オールマホのすゝめ』 『続・オールマホのすゝめ』オールマホを選ぶ理由。 ■オールマホ図鑑 マホガニー図鑑「Martin 0-17 1935年製」① マホガニー図鑑「Martin 0-17 1935年製」② マホガニー図鑑「Martin 0-17 1935年製」③ マホガニー図鑑「Martin 0-17 1935年製」④ マホガニー図鑑「Martin 2-17(1927年製)」

マホガニー図鑑「Martin 00-18(1938年製)」

通り過ぎていったギターたち、 第2弾は、00-18(1938)です。 これは文句なし。 写真をみるだけでも、 とんでもないオーラが伝わりませんか?(笑) この00-18に関しては、 手放してから時間が経った今でも、 自分に完璧にあったギターだったと 思っています。 音色、 音のバランス、 レスポンス、 リバーブ感。 どれを取っても最高峰でした。 では、なぜ手放したのか。 それは単純にさらに上のヴィンテージを 見つけてしまったからのですが。 それは000-18なのですが、 それはまた後ほどご紹介しようかと。 で、その000-18を決めた際に、 決め手になったのはボディサイズでした。 この00-18も、 出会ってしまった000-18も、 本当に申し分のない素晴らしいギターであり、 そのサイズのギターとして 最高峰と言えるものなのですが、、、 両者を比較した際に、 トリプルオーサイズの方が ダイナミックレンジであったり、 音量、音の広がりなどで優っていました。 つまり、表現できる幅が広い。 個人的には小さいギターが 大好物ではあるのですが、 やはり、ギターに汎用性を求めていくと、 小さいギターではどうしても勝てません。 スモールギターは 味や個性で勝負しないと、比較したら どうしても負けちゃいますからね。 そういう意味でいうと、 味や個性で勝負するのであれば、 もっと個性的で小さいギターを 選ばないといけないのかなと。 ということもあって、 ダブルオーサイズとしての面白さや 味という意味では、 やはり、40年代後半から50年代のものが 値段もお手頃で、旨味があるかなと 思っています。 もちろん、プリウォーと比べれば、 いろいろ劣ってしまうところはあるのですが、 ダブルオーサイズならではのバランスの良さ などを十分に楽しめると思いますよ。 そう言う意味で言うと、これも以前ご紹介した 1953年のアディロントップの00-18は 程よい存在だったんですよねー。 手放して失敗したなと(笑) マホガニー図鑑「Martin 00-18(1953年製)」 いやー、これはいいギターでした。 ※ちなみにゴールデンエラ期というと、 ブレーシング位置がフォワードからリアに シフトしたことで知

マホガニー図鑑「Martin D-18(1937年製)」

すみません、 お断りをいれておきたいのですが。 このブログで紹介してきたギター達ですが、 実は現在は手元にひとつも残っておりません。。。 もちろん、 自分なりの理由があって手放していますし、 手放さなければ良かったと 後悔しているものもあります。 今回は、 今まで紹介できていないものの中から、 特に印象に残っているものを 紹介していきたいなと。 というわけで、まずは、1937年のD-18です。 オーセンティックシリーズのモデルにもなった 年式のものですね。 世界中のマニアが血眼になって探し、 恋焦がれている、そんなギターです。 ただ、、、 試奏した時から気づいてはいましたが、、、 正直なところ、 ちょっとやそっとのフィンガーピッキングでは 引きこなせないという印象のギターでした。 これは最近流行りのプリウォーギターでも 同じ印象を受けていますが、 ある程度強めのピッキングを想定した設計に なっていると思うんですよね。 強い音へのレスポンスは素晴らしいですし、 どんなに強く弾いても、どこまでも 破綻することなく響いてくれるのですが。 正直、私のへなちょこピッキングで 弾きこなすことは厳しかった。 練習すれば、弾きこなせるようになると 思ったこともありましたが、 結局、歯が立たず、あきらめました。。。 しかも、このギターを購入するために、 かなりのギターを手放すことになって しまったんですよね。 残念。。。 そして、このギターで 一番印象に残っているのが、 アディロントップだからとか、 ブレーシングがフォワードシフトだからとか、 そういったレベルでは語りきれない何かを 感じたということでしょうか。 低音がどうのとか、鳴りがどうのといった、 そういうレベルでは語れない何かが。 とにかく、楽器としての完成度が 凄まじいものがあったんですよね。 このギターを持ってから、 個々のギターが持つ特性(個性)に 注目するようになり、 材料や仕様へのこだわりが 薄れていったように感じています。 色々な意味で私を成長させてくれた一本でした。 いや~、6万番台の シリアルナンバーがしびれますね。