ブログをはじめて8年目となりましたが、私自身、それなりの経験を積んできたと思います(思っています)。そういった中で、これだけは間違いないと言えることがあります。
それは「コリングスはやはり凄かった」ということです。
これは昔から変わらずに感じてきたことではありますが、その時期によって感じる凄みが変わってきていたりします。
今回はその辺をお話していきたいなと。
(第一波)
はじめてコリングスを弾いた時の衝撃。今でも鮮明に覚えています。
良いギターとはこのことを言うのかと、、、実力の違いを見せつけられました。
ただ、あまりの精度の高さと、鳴りの良さで、この頃の私には、とても使いこなせる道具ではないとも思いました。
(第二波)
その後、私自身、様々なギターを弾いてきました。
ヴィンテージならではの味わい深さを知ったり、個性豊かなルシアものを学んだりと、いろんなギターを体験し、学習してきました。
そうやって、経験値を上げたからこそ見えてきた、コリングスの凄さというものもありました。
私がようやく、コリングスの楽器としての完成度の高さを理解できるようになったのかもしれませんね。
この頃には、私の演奏面での技術力が上がってきたことで、道具としてのコリングスの優秀さが見えてきた時期でもありました。
(第三波)・・・今です。
そしてさらに凄いと思わされたのが近年モノのコリングスなんですよね。
もう既に最高峰、完成形と思っていたギターが、成長を止めることなく、更なる進化を遂げていくのです。
なんなんだ、このメーカーはと。
現時点の感想ではありますが、結局、コリングスであれば、自分の表現したい音楽を全てカバーできるのではないか、あとは自分の技術を高めるだけなのではないか、と思うようになりました。
私がここまでべた褒めするコリングス、一体何が凄いのか。
一般的によく言われている、
- 高品質(ハズレ個体がない)
- 丈夫(トラブルもない)
- 木工精度の高さ
については、あえてここでは触れませんが、私ならではのコリングスをすすめる3つの理由をお話ししたいと思います。
①メーカーならではの強み
単に高品質なギターというだけであれば、個人製作家のギターでもいいでしょう。
でも、コリングスにはそれ以上の強みがあるのです。
個人製作家にはなくて、コリングスにあるもの。
それは、研究開発に使える予算すなわち「お金」ではないでしょうか。
優れた技術と素晴らしい材までは、個人製作家でも揃えることができるでしょう。
でも、新しい製品企画を立てたり、プロトタイプを作成したり、それをプロのミュージシャンに提供したり。
そういったことは個人製作家ではなかなかできません。
なぜならば、お金がないからです。
そのため、個人製作家の場合、どうしても注文を受けた範囲の中で、チャレンジ(研究開発)をしなくてはなりません。
でも大切な顧客からの注文で、チャレンジをすることもかなりのリスクがありますからね。なかなか難しいでしょう。
たとえ、オーダーが増え、注文から完成まで数年待ちみたいなルシアになれたとしても、逆にその場合では、プロトタイプを作る時間がないでしょうね。
また、優秀な技術者が集まり、互いに切磋琢磨できる環境であること、これも個人ではなかなかできない部分ですよね。
さらには、機械の導入も予算のあるメーカーならではの強みですよね。全てがハンドメイドであることが良いわけでもないし、機械に任せた方が精度が上がる部分もあるでしょう。
この辺りが進化を続けるコリングスの最大の強みではないでしょうか。
②リセールバリューの高さ
新品でコリングスを購入するのは流石に高いと思います。高いと思います。
でも、中古のコリングスならどうでしょう。
私が知っている限り、コリングスが値崩れしたことはありません。
そして、よほど高いものや、よほどクセの強い仕様のものでなければ、売れるのも速いです。
と言うのも、
- 狙っている音色が明確
- ブランドが既に確立されている
- 生産本数が少ない
- 高品質・丈夫
こういった強みがあるからですよね。
すなわち、誰でも安心して中古ギターを買える、それだけの信頼と実績がコリングスにはあるわけです。
ましてや、昨今では新品ギターの定価もどんどん値上がりしていて、中古ギターもそれにつられる形で値上がりしてきていますからね。
うまくやれば、買った値段がそのまま回収できるかもしれません。
要は、コリングスを買っておけば、損をしないのではないか、ということです。
安心して買える・売れるギター、それが、コリングス。
実は、これが一番伝えたいことだったりもするのですが。
③もちろん、楽器としての性能もピカイチ
あえて最後に書きましたが、当然のことながら、楽器としての性能も最高峰です。
コリングスでは、マーティンやギブソンの再現を目指すのではなく、更なる進化を遂げることを目標としています。
その代表例が、ボトルオン・ネック固定方式ですよね。調整やリペアをしやすくするとともに、マーティンの泣き所とも言われるハイポジションの音詰まりの解消にも貢献しています。
また、ネックにはアジャスタブルロッドに加え、ロッドを挟むようにスティールプレートを2枚埋め込み強度を高めるなど、様々な工夫が随所に行われています。
この点は次回のマホガニー図鑑の中で詳しく紹介したいと思います。
コリングスの素晴らしさ、伝わりましたか?