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Martin 0-17 1935年製 |
マホガニー図鑑の第6弾は「Martin 0-17(1935年製)」です。
「1935年製!」ということもあり、、、
まさに、マーティンの黄金期と呼ばれているゴールデンエラの真っ只中にあたります。
世界中のミュージシャンやコレクターが血眼になって探している年代のギターです。
そんな中でも、このオールマホガニーのプリウォーに関しては、、、
個性的な音やルックスに加え、なんとか手の届く範囲の価格帯ということもあって、かなりの人が狙っている人気のモデルだったりもします。
そもそもオールマホとは何なのか、ということですが、、、
アコースティックギターのトップ材には「スプルース」が使われることが多いのですが、そこにサイドバックやネック材として使われることの多い「マホガニー」を使っていることが特徴になります。
マーティンだと「0-15」や「0-17」、ギブソンだと「L-0」や「LG-0」といったモデルですね。
一般的にはブルースやラグタイムといった楽曲に合うとされています。
温かくて、優しいマホガニーらしい音色が特徴です。
このオールマホですが、マーティンでは、1921年頃から製造が開始されています。
最初に販売されたのは「2-17」という小振りなサイズのギターでした。
この頃には、既にダブルオーやトリプルオーといったボディサイズが主流になっていましたので、この「2」というボディサイズはかなり小振りなものです。
「1」や「2」といったボディサイズはどちらかというと19世紀に作られていたサイズですね。
くわえて、音の遠達性の劣るマホガニーですからね。
音量はかなり小さめで、自宅で軽く爪弾くような使われ方をしていたものと考えられます。
実際には、スチューデントモデルとして安価で売り出されていたそうです。
この決してハイスペックではない、廉価版のギターと言っても過言ではないこのオールマホのギターが、80年以上の月日を経て、どのような進化を遂げたのでしょうか。