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これは凄かった。「Hobo's Works OM-42(岡健男)」 |
なんと、このコロナのご時世に、
友人がハンドメイドギターを
オーダーするということで、
早速、記事にさせて頂くことにしました。
今回のオーダーは、
皆さんお馴染みのお茶の水(小川町)の
Hobo'sさんになります。
岡さん、行武さんの二人のクラフトマンが
楽器の街、メイドイン御茶ノ水をコンセプトに
作り上げるギターです。
いやー、楽しみですね。
しかし、です。
記事を書く上でどうしても問題点が。
いつもお世話になっていることもあり、
どうしても忖度してしまう部分が
出てしまうと思うんですよね。
いや、どう考えても忖度しちゃいますよね。
そう言った意味でも、
良い悪いなどの主観的な感想は控え、
出来るだけ客観的に見て、
友人がなぜこのHobo's Worksを選んだのか
について語っていければと思います。
友人と話し合い、オーダーするにあたった
理由を整理してみたので、書き出してみます。
①リペアマンとしての経験値
まず、素人の私がリペアマンとして
お二人の腕が良いとか悪いとか
表現するのは避けたいと思います。
また、
Hobo'sではプロのミュージシャンの
顧客が多いことも知っています。
が、だからと言ってリペアマンとして
優れているとは限らないので、
これも客観的な要素だとは言い切れません。
では何をもって二人が優秀と考えたのか。
それは、
同一の店舗にて長年のキャリアがあり、
さらに継続して顧客がついていること
(増え続けていること)、これこそが
リペアマンの技術や信頼度を示す
何よりの指標ではないかと。
そしてリペアした本数だけ、
様々なギターに直接触れて来た
事実があるわけです。
圧倒的な経験値の量、
これは他の製作家と比べても
大きなメリットではないでしょうか。
海外に目を向けても、
ビル・コリングス、
ジム・メリル、
ジュリアス・ボージャス、
ジョン・グレーベンなど、
世界的に認められている製作家をみても
リペアマン経験者は多いですよね。
②豊富な接客経験
工房は店舗にありますので、
岡さん、行武さんはギター製作や
リペアの仕事だけではなく、
時には接客も行っています。
接客では、顧客の求めているギターを
いかに的確に理解し、提案できるかが
勝負になりますよね。当然のことながら、
そういった経験値もあるわけです。
また、リペアやセッティングなどでも、
顧客のイメージをヒアリングしながら、
その内容を具体化していく必要があります。
私が思うに、このプロセスそのものが、
ギターをオーダーするにあたって
顧客側が製作家に求めたいこと
そのものではないかと。
顧客と製作家のイメージの共有。
これはオーダーする際に最も重要な
ポイントですよね。
さらにいうと、
何度か訪れている顧客であれば
そのプレイスタイルや好みを
理解してくれています。
もしくは、
初めて来店した顧客だとしても、
様々な顧客のプレイスタイルを
実際に見てきていますからね。
そういった経験から、より適切な
提案ができるはずです。
③豊富な在庫
次は店舗ならではのメリットです。
いざ、オーダーするとなった場合、
特にネックの形状には拘りたい人も
多いのではないでしょうか。
みなさんなら、どう伝えますか?
ナット幅は数字で伝えられても、
太さなどは表現が難しいですよね。
「気持ち細めで」と言ったところで、
これではまず、伝わりません。
ではHobo's Worksではどう違うのか。
ホームページを見てみましょう。
200〜300本のギターが掲載されていますね。
そう、それだけのサンプルがあるのです。
サンプルにしたいギターの在庫が
常にあるとは限りませんが、
「これと同じにしてくれ」とか、
「これより少し細めに」
と伝えるだけでも実物があるので、
よりイメージを合わせやすいですよね。
実測もできますし。
ネック以外でも、デザインや音色など
サンプルが多数あることは、
本当に圧倒的なメリットだと考えます。
いかがでしたか。客観的に見ても、
これだけのメリットがあるわけです。
また、最近の作品でも、
岡さんのOM-42、OM-18は、
ギターの音色ではトップレベルの感性を
お持ちと私が信頼しているギタリストの
伊藤賢一さんもFacebookで
「音、質感共にすごいレベルでした」と
賞賛コメントをアップしていましたし、
行武さんのドレッドノートに関しては、
あのアルフィーの坂崎さんが大絶賛
していたそうですからね。
なかなか弾く機会はないと思いますが、
機会があれば是非、試奏していただきたいなと。
次回からは、実際のオーダーの様子を
掲載していきまーす。