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左から、小川さんのLowden、Larrivee、伊藤さんのKen Oya、Hermann Hauser II |
遅くなりましたが、伊藤賢一さんのライブに行ってきました。
会場は、新宿の東京オペラシティにある「近江楽堂」。
普段はクラシックの室内楽で使われるようなホールです。
とても音響が良く、拍手をするだけでも、会場全体に音が響き渡ります。
伊藤さん曰く、、、
「過去にガット弦での演奏会はあったが、スチール弦での独奏は初めてではないか」とのことです。
「過去にガット弦での演奏会はあったが、スチール弦での独奏は初めてではないか」とのことです。
いやが上にも期待が高まります。
会場も100人ほどのキャパでしたが、満員御礼でした。
結論から言うと、完全に好みな内容でした。
もちろん、伊藤さんの演奏や楽曲の良さもあります。
でも、それ以上に「生音」に対するこだわりに感銘を受けたんですよね。
今は、エレアコ全盛ですからね。
こういった音響の良い会場での生音ライブは堪らないものがあります。
そして、、、
クラシックギターを学ばれていた伊藤さんだからからこそ出せる、表現力豊かな色鮮やかな音色。
クラシックギターを学ばれていた伊藤さんだからからこそ出せる、表現力豊かな色鮮やかな音色。
深く、美しく、どこまでも澄んだ音色の大屋ギターと、ハウザー二世。
独特な世界観のある素晴らしい音色でした。
また、音楽を聴く、観ることの意味も考えさせられました。
伊藤さん曰く「音楽は耳で聞くだけではなく、体でも感じるものだと」
よくよく考えてみると、アコースティックな楽器ってそういうものですよね。
特に、自分でもギターを弾かれる方であれば、普段からその音を全身で感じているわけですからね。
私もギタリストのはしくれとして、スピーカーやヘッドホンでは再現できない「アコースティックギターの音色」の素晴らしさをもっと伝えていきたいと思いました。
そして、奏者の緊張感や息遣い、手の筋肉の動きから表情の変化まで、鮮明に伝わるこの小規模なホールならではの距離感。
こういった視覚的なものも、ライブでは欠かせない要素のひとつだなと再認識させられました。
また、小川倫生さんもゲスト出演されました。
二人の馴れ初めや、先日発売された伊藤さんとのデュオLast Tripの製作秘話など、なぜか大爆笑のトークを繰り広げていました。
小川さんは、ギターの響きを活かした曲作りをされるので、この会場との相性もとても良かったです。
愛器のLowdenの倍音感がとても美しく増幅されていました。
北極星をテーマにした新曲も、スケールが大きく、アルバムの完成が待ち遠しいと思わせる内容でした。
また行きたい!と思わせるライブでした。