今回は、もうひとつメンテナンスで話題になりやすいオイル塗布について。
よく言われるのは、、、
ブリッジや指板は塗装されていないから、オイルを塗って、乾燥を避けるべきという考え方です。
ブリッジや指板は塗装されていないから、オイルを塗って、乾燥を避けるべきという考え方です。
なんとなく理解はできるものの、オイルの効果を実感するのは難しいですよね。
ちなみに、この本を監修している小倉よしおさんは、オイル塗る派ですね。
また、楽器屋さんもオイル塗る派が多いように感じています。
この両者に共通しているのは、奏者や顧客に綺麗な状態で楽器を渡す必要があるということです。
つまり、楽器を綺麗にできて、、、
なおかつ、木材の割れ防止に効果がある可能性があるのであれば、塗る方が合理的なわけです。
なおかつ、木材の割れ防止に効果がある可能性があるのであれば、塗る方が合理的なわけです。
では、我々一般人はどうすべきなのか。
簡単なのは、面倒だし、オイル代もかかるので、オイルなんて不用と割り切ってしまうことです。
実際のところ、塗らなくても問題ない人もいるし、塗っても割れちゃう人もいますからね。
ただ、指板を綺麗にしておきたいと、少しでも思うのであれば、手垢で汚れた夏の終わりや、冬の乾燥期にオイルで掃除をするのが良いと思います。
ギターは綺麗な方が良いですし、都市伝説かもしれない割れ防止に効果があるかもしれませんからね。
ただ、極論をいうと、、、
乾燥対策としてオイルを塗るくらいなら、何よりもまず、部屋の湿度をコントロールすべきです。
オイルを塗ったところで、室内が乾燥していれば割れやすくなりますし、それ以前に、ネックやトップなど、他の箇所にも影響が出るはずです。
そのため、湿度が難しいのであれば、塗装されていない部分にはオイルを塗り、サウンドホールには黒澤楽器のGuitar Breathのような調湿グッズを付ける。
これが、望ましい対応方法になります。
つまり、保管する環境によって、望ましい対応方法が異なるわけです。
このオイルの記事は、良い例だと思って取り上げてみたのですが、大切なのは、人によって答えはひとつではないということなのです。
自分の環境にあったメンテナンス方法を見つけるためにも、この本をベースにすることが有意義なのではないかと。
そう言った意味で、とても使える本だと思いました。