遅くなってしまいましたが、先月、イサト師匠のライブに行ってきました。
イサト師匠といえば、日本におけるアコギインストの草分け的存在であり、私の尊敬する岸部 眞明さん、押尾コータローさんの師匠なんですよね。
ライブは二部構成となっていて、一部はザビエル大村さん、二部はイサト師匠が中心となって、ソロあり、デュオあり、インストありの2時間でした。
イサト師匠は、デビュー45周年を記念して作られた「1310モデル」を使われていました。
トップはイタリアンアルパインスプルース、サイドバックはローズウッド。
カッタウェイ付きのトリプルオーサイズです。
1930年代のシェイドと呼ばれるマーティン社独自の塗装を再現していたり、ストリングベンダーが付いていたりと、こだわりのモデルでした。
アコギのストリングベンダーは初めて見ましたが、随所で心地よいチョーキングを決めていました。
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右の二本がザビエル大村さんの使用ギター |
日本古来の弦楽器はどれもサステインが短いので、その音色を再現するならガットギターを使えば簡単なんだけど、それではつまらないので、なんとかしてスチールギターでそれを再現したいと。
いろいろ試して辿り着いたのが、サドルに両面テープを張るという荒業だったそうです。
本当に不思議なんですが、両面テープによって弦の振動が適度にミュートされることで、日本的な響きがうまれるんです。
この遊び心とチープさがイサト師匠っぽくていいですよね。
「オレンジ」「Water Is Wide」といったインストの名曲も演奏してくれましたが、全体的には歌モノが多かったですね。
特に、ラストナンバーの高田渡さんの「生活者の歌」は心に沁みました。
相棒のザビエル大村さんもなかなかの腕前。
ブルースやラグタイムが得意なようで、スケールの大きなリードプレイがとても印象的でした。
コテコテの関西系のノリで、師匠との掛け合いもなかなかのものでした(笑)
ザビエルさんは鷲見ギターを使われていましたね。
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画像左がイサト師匠、右がザビエル氏の使用機材 |
そして、最近、気になりはじめている使用機材です。
<中川イサト>
・AER Dual Mix(DI / イコライザー)
・Digitech RV-7 (リバーブ)
・TC Electronics(コーラス)
<ザビエル大村>
・LR Buggs Para DI(DI / イコライザ)
・Digitech RV-7(リバーブ)
二人ともM-Factoryのデュアルピックアップでシステムを組まれていました。
二人のセッティングや、PAの機材が良かったこともあると思いますが、良い音してましたよ。
今年で68歳!とのことですが、まだまだ、現役で頑張って頂きたいものです。