スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

はじめてのネックリセット(サドル&弦高調整)④

ネックリセット後の「Martin 00-18(1953年)」のサドル ネックリセットしてから、半年ほど経過しましたので、現在の状況をご報告したいと思います。 リセット直後の感想は、、、 音の粒立ちやエッジ感が向上 若干甘かったピッチ(音程)が正確になったような・・・ 6本の弦のバランスが明らかによくなった 箱鳴り感は減少、、、 といった感じでした。 それが、半年ほど弾き込むことでどう変わったのか。 箱鳴り感が復活どころか、アップしてきました!!! 音の遠達性が向上したようなしないような・・・ アディロントップらしい、太さ濃さがより前面に!!! といったところでしょうか。 個人的に一番うれしかったのは、箱鳴り感が強まったことで、よりトップの材質の特性が出てきたのかなという点です。 苦労して見つけたレアな50年代のアディロントップの個性がより強調されてきたので、とても満足しています。 音の遠達性は、弾き込んだことで音量が増えてますので、気のせいかもしれませんが、感覚的には遠くまで届いている気がします。 ネックリセットのお値段の高さはなんとも言えませんが、かなりの効果があると感じました。 逆を言うと、ネックリセットされたヴィンテージっていうのは、かなり狙い目だということを学んだとも言えます。 それと、これから先のことを考えても、ニカワでのネックリセットができる技術力の高いリペアマンを見つけておくのも良いかもしれませんね。 ニカワを取り扱えるということは、技術力や経験が十分にあるという証でもありますので、他の部分のリペアも安心してまかせられますからね。 いずれにせよ、セットアップの重要性をあらためて再認識させられました。

マホガニー図鑑「Merrill 00-18」④

最後にスペックをまとめておきます。 基本的には、1930年代の「Martin 00-18」のスペックに近づけるよう、オーダーしています。 トップはもちろん、アディロンダックスプルース。 メリルでも、Style 40系の高級なものには目の詰まったもの、Style 18などには目が不揃いで、外側に行くほど目が広がっていくものが使われる傾向があるようです。 また、オプションで、ランディ・ルーカス氏所有のプレミアムグレードのアディロンダックスプルースをオーダーできるようなので、興味がある方は是非。 サイドバックはホンジュラスマホガニーです。 これはかなり良質なものが使われているようで、写真ではわかりにくいですが、しっかりとした木目がでています。 指盤・ブリッジはエボニー。 1930年代の00-18では、ハカランダが使われているものもあるのですが、一般的にゴールデンエラ期のスペックということではエボニーの方が知られていますかね。 ナット幅は44.5ミリにしていますが、ネックは現代的な細身のシェイプですので、演奏性も非常に高いです。 ショートスケール&スモールボディでなくてはだせない、バランスの良さとレスポンスの良さ。 ニカワ接着ならではの音抜けの良さと、私がメリルの個性と感じているプレーン弦の美しさ。 ワールドクラスのルシアならではの、素晴らしいサウンドを実感させられる一本でした。 本当に素晴らしいギターだと思います。

マホガニー図鑑「Merrill 00-18」③

前回に引き続き、オーセンティックシリーズとメリルについて考えていきたいと思います。 マーティンのオーセンティックシリーズの誕生には、もう一人のトップルシアであるジュリアス・ボージャスが大きく関わっています。 ヴィンテージサウンドの肝と言われる、ニカワ接着の技術をマーティンに指導したんですよね。 このことは、アコースティックギター界にとって衝撃だったのではないかと想像しています。 というのも、このメリルでさえも、昔はタイトボンドでもニカワでも音は変わらないと雑誌のインタービューなどで答えていましたが、オーセンティックが発売されて以降、あっさりニカワに切り替えましたからね。 そして音色も、どんどんナチュラル指向に変わっていきました。 そして、楽器としての品質と精度の高さでマーティンを圧倒していたコリングスでさえも、音作りの変更を余儀なくされます。 例えば塗装。 コリングスも初期のものはラッカー塗装がされていました。 それが、ラッカーでもポリウレタンでも変わらないといってポリウレタンに変更したくせに、、、 オーセンティックが発売されて以降はヴァーニッシュをはじめて、さらには2016年に発売されたヴィンテージシリーズではラッカーまで復活させるようです。 しかも、ニカワ接着をまではじめているんですよね。 明らかに迷走しています。 マーティン社を例にあげても、2000年代前半にはゴールデンエラシリーズが人気を博していました。 このシリーズも、音作りは当時のコリングスに通じるところがあって、ヴィンテージサウンドの復刻というテーマではありましたが、その本質はパワー&低音重視だったように感じています。 それがやはり、オーセンティック以降は、よりナチュラルなものを目指すようになったんですよね。 メリルも2000年代まではパワー&低音重視のように感じていますが、 2010年頃からは、よりナチュラルに、そしてフィンガーでも使えるバランスの良さを目指すようになったと感じています。 そして2012年頃からのニカワ導入により、さらなるヌケの良さが加わるわけです。 つまり、力強い低音や、枯れたニュアンスこそがヴィンテージサウンドと思われていたものが、プリウォーギターの研究が進み、バランスの素晴らしさや抜けの良さなど...

マホガニー図鑑「Merrill 00-18」②

メリルを選択する上でのもうひとつのポイント。 それは、マーティンのハンドメイドギターであるオーセンティックを選ぶのか、メリルを選ぶのかといった選択です。 新品、中古ともに、価格はそれほど変わりませんからね。 余計に難しいです。 簡単に言ってしまうと、スペックとしての再現性はオーセンティックが優り、音色としての再現性はメリルが優るといったところでしょうか。 本当は、本物のプリウォーを購入できれば済むのですが、値段も高いし、コンディションの良いものにはなかなか巡り合えるものでもないですからね。 ということもあり、感が方は人それぞれなので、とりあえず私がメリルを選んだ理由でも書いておきたいと思います。 私がメリルを選んだ理由、それは「音」です。 まずオーセンティックですが、ヴィンテージサウンドの追求という観点では不十分だと感じています。 もちろん、作り方の再現性は、オーセンティックが優っていますので、長い年月をかけて弾き込めば、極上のヴィンテージサウンドになるのかもしれません、、、 が、これから80年間も弾き込むほど、長生きできませんからね(笑) そしてこれには、楽器の設計思想にも深くかかわってきますね。 80年以上弾き込まれたヴィンテージサウンドを目指すのか、もしくは1930年代当時に鳴っていたであろう新品状態での音を目指すのかといった違いです。 もちろんメリルは、80年以上弾き込まれたヴィンテージサウンドを新品の状態で鳴らせるよう、設計されているわけですが。 加えてメリルには、ゴールデンエラ期の再現に加えて、メリル独自の感性が感じられるんですよね。 この感性が好みであれば、今後、マーティンの復刻系の優れたルシアが現れた場合でも、差別化できるのではないかと考えました。 つまりポイントは、「ヴィンテージサウンドの再現」と「他のルシアとの差別化」ですね。 つまり、どちらが優れているとか、劣っているということではなく、私の場合は、あくまでもヴィンテージサウンドを追求しているメリルを選択したというわけです。

マホガニー図鑑「Merrill 00-18」①

Merrill 00-18 マホガニー図鑑の第八弾は「Merrill 00-18」です。 まず、ルシアーのジム・メリルですが、マーティンのゴールデンエラ期の再現ということでは、世界でもトップクラスのルシアとして有名ですね。 バージニア州に工房を構え、年間60台程度製作しているとのことなので、ハンドメイドギターとしてはかなりの製作本数ですね。 これは、世界的にも知名度が高く、相当売れているということなのでしょう。 音にうるさい、あのさだまさし氏も自宅ではメリルを弾いているとかいないとか、、、 この「00-18」ですが、1930年代のプリウォーサウンドを再現すべく、カスタムオーダーしたものです。 メリルを持ってまず最初に思うこと。 それは「とにかく軽い!」ということです。 それだけに「メリルは材が薄く、割れやすい」などと言われてたりもしますね。 実際のところ、マーティンよりも軽量に作られてはいるものの、そこまで極端に薄いわけでもないようです。 ただ、押尾コータロー氏がトップを割ったなんて話もあったりしますが、日本の正規代理店に確認したところ、それ以外でトップが割れたというトラブルはないそうです。 でも、この薄さ・軽さからは想像できないくらいの太い低音が鳴り響くんですよね。 普通、トップが薄いと薄っぺらな音がしちゃいますからね。 不思議だなーと思って、プロの方に聴いてみると、メリルはブレーシングを相当研究していて、トップが薄くてもブレーシングでコントロールすることで、力強い低音と強度を両立させているのだそうです。 なるほどー。 ただ、トップを薄くするだけでは、ここまで軽く仕上げることはできません。 他にも秘密があります。 それは、メリルが考案したと言われるトラストロッドです。 仕様を再現するだけであれば、マーティンと同じスティールTバーを使えば簡単なのですが、演奏性やセッティングのしやすさなどを考慮し、軽量なトラストロッドを開発したのだそうです。 つまり、マーティンの仕様を単純に復刻させるだけではなく、楽器のトータルバランスとして、極めて高度な設計をしている。 それがメリルの魅力だと考えています。

海外ルシアが作るハンドメイドギターについて考える

三大名工の特集が組まれたアコースティックギターブック 有名な海外ルシアーはたくさんいますが、私の好みのマーティンタイプとなると、、、 ジュリアス・ボージャス、ジム・メリル、ランディ・ルーカスが三大名工として知られていますね。 いずれも、マーティンのゴールデンエラ期の再現を目指し、ギターを製作しています。 ただ、弾き比べてみると、当然のことながらそれぞれのギターに個性が感じられます。 また、オリジナルのゴールデンエラ期とはまた違った音作りをしていることもわかります。 そんな魅力的な、海外ルシアの作るギターについて少し考えてみたいと思います。 まずは、ジュリアス・ボージャス。 ボージャスは、1990年代後期のショーンバーグギターを製作したことで有名ですね。 独立前も、ソロイストなど数々の名器を残しています。 また、マーティン社にニカワの技法を教えたことでも有名ですね。 これによって、オーセンティックシリーズが誕生したわけです。 技術に関しては、マーティンに技術提供をするほどなので、やはり素晴らしいの一言。 私の感覚では、マホガニーよりもローズの方が得意な印象。 特にOMスタイルのギターに関しては、他を寄せ付けない、素晴らしい音作りだと思います。 プリウォーサウンドを感じさせつつも、どこか主張があるサウンド。 言葉ではうまく表現できませんが、どこかゴージャス感があるんですよね。 それは、Style 45のような装飾されたゴージャス感ではなく、、、 素材の持つ魅力を最大限に引き出したかのようなゴージャス感といったら良いのでしょうか。 そのため、近年のルシアものと比べると、少し地味な印象を受けてしまうかもしれませんね。 それでも、材選びや、木工技術など、わかる人にはわかる玄人好みなギターと言えると思います。 残念ながら、現在は、ギターを作っていないようですね。 続いてジム・メリル。 プリウォーの再現性という意味では、現役のルシアの中ではトップではないでしょうか。 (ランディ・ルーカスは、もうマーティンタイプは製作していないとのこと) 私の感覚では、ローズよりもマホガニーの方が上手。 レスポンスに優れ、フィンガーでもピックでも、弾き手の思い通りに反応してくれます...

はじめてのネックリセット(サドル&弦高調整)③

そういえば、、、 ネックリセットに出していた「Martin 00-18(1953年製)」が帰ってきていました。 既に手元にはあるのですが、リセット中の画像があるので、せっかくなので、ご紹介しておきたいと思います。、 マーティンはボルト等は使っておらず、ダブテイルジョイントと言われる鳩の尻尾のような形の木を組み合わせて、接着して固定しています。 そのため、湿度・温度をあげて、接着剤を柔らかくし、はずしていくんですね。 1950年代のマーティンはニカワ接着が行われていたこともあり、一般的なタイトボンドに比べて、 ギターへのダメージを与えることなく、簡単に外せるそうです(逆にニカワで性格に固定するには高い技術力が必要)。 もちろん、今回のネックリセットでもニカワ接着でお願いしています。 そして、これが鉄製のTバーロッドですね。 近年のオーセンティックシリーズなどで復刻されましたが、これがそのオリジナルですね。 言われなければ気になりませんが、たしかに、T字型しているのがわかります。 そして肝心の音質の変化ですが、、、 音の粒立ちやエッジ感が向上 若干甘かったピッチ(音程)が正確に!!! 6本の弦のバランスが明らかに良くなった 箱鳴り感は減少・・・ 「箱鳴り感は減少」とは書いていますが、これはネックリセット後は音が大人しくなるといわれているやつですかね。 これから弾き込んでいくことで、以前以上の箱鳴りが戻ってくるはずです。 それ以外は、完全に満足のいくセッティングになって戻ってきた感じです。 この辺はまた後日にでも。

ブリッジピンを交換するとアコギの音はどう変わるのか?

私は、あまり小物類にはこだわらない派ではあるのですが、、、 このデジマートの「 地下実験室 」の連載は、とても楽しめる内容だったのでご紹介したいと思います。 企画としては、Gibson J-50(1962年)のブリッジピンをいろいろ交換して、音の変化を試してみるというものです。 録音は、ピックアップを使って集音されていますが、それは同一条件での比較をしやすくすることが狙いのようです。 ただ、生音大好きな私としては、、、 マグネットピックアップのダイナミックレンジの狭さや、どうしてもエレキっぽくなってしまうプレーン弦の鳴りであったり、、、 ピエゾピックアップの空気感のなさや、いわゆるピエゾ臭いといわれるあの独特のアタック感が苦手だったりするのですが、、、 そういう中にあって、コンタクトマイクタイプのL.R.Baggs「Lyric」を選んだというのは、良い選択だと思いました。 でも、アジャスタブルサドルのギターを使うのは、、、と思いつつ・・・ 詳しくは、デジマートのサイトで動画を聴き比べて頂きたいのですが、、、 面白い!やはり、音は変わるのですねー。 でも、この音の変化というのが、、、 温度や湿度の影響による変化と比べてどうなのかとか、、、 弦の劣化による影響と比べてどうなのかとか、、、 しばらく弾いているだけでも鳴りはかわってくるしなーとか、、、 ブリッジピンで音が変わっても、自分の好みの音がでるように無意識のうちに爪やピックの当て方を変えて補正しちゃうだろうしなーとか、、、 つまり、ブリッジピンでの変化以上に、アコースティックギターは環境によって音が変わる要因がたくさんあると思うんですよね。 もちろん、最後の隠し味的に交換するのはありだとは思うのですが、必要以上にマニアックになりすぎず、もっと基本的なところで気にすべきことがあると思うんですよね。 ということで、アコギは日ごろのコンディション管理と、セッティングが重要であるという、私の持論を変えるまでには至らず。 また、記者の方の結論もそうですし、自分で動画を確認してみてもそうなのですが、結局はエボニーでいいんじゃないかという、つまらない結論に至ってしまいました。 なんとなく、結論は最初からわかっていたような・・・ ...

伊藤賢一「ギター・リサイタル」に行ってきました(2016年)

Martin D-18 (1952年) とKen Oya Model-J (2008) 昨年に引き続き 、伊藤賢一@近江楽堂(新宿オペラシティ)に行ってきました。 ライブではなく「リサイタル」としているあたりにも、伊藤さんのコダワリが感じられますね。 会場は100人程度のキャパですが、昨年に引き続き満員御礼。 いかに、伊藤さんの音楽、 そしてアコースティックギターの生音を求めている人が多いかということがわかります。 今回は、いつものハウザー、大屋に加え、1952年製のMartin D-18が使われていました。 このリサイタルでは、毎回、ゲストが参加することになっているそうです。 今回のゲストは、クラシックギタリストの垂石雅俊さん。 伊藤さんの同窓生だそうです。 垂石さんは、埼玉で音楽教室「ギター&エアスト」を主宰されており、自身のCDも多数リリースするなど、ギタリスト業界の中では、かなり稼いでいる部類ではないかと(笑) もちろん、、、 全日本ギターコンクール、ギター音楽大賞アンサンブル部門での優勝、 ドイツに渡欧し、クラシックギターをアレクサンダー・セルゲイ・ラミレス氏、アコースティックギターをドン・ロス氏に師事するなど、 実績・実力も十分なギタリストです。 「伊藤君とは1ミリも趣味が合わない」など、 ゲスト出演とは思えないMCで会場を沸かしていましたが、会場は同窓生でなくてはだせない、やさしい雰囲気で包まれていました。 使用ギターは、ガットが「Kazuo Sato」、スティールはローデンでした。 肝心のリサイタルの内容ですが、、、 「はじめて手に入れたまともなギターがMartin D-18だった」 というMCから演奏された、少年時代をイメージした楽曲のメドレーが良かったです。 使用ギターはもちろん、1952年製のD-18。 マホガニーのやさしい音色と、会場の美しい残響音で、なんだかとても感傷的な気持ちになってしまいました。 また、伊藤さんの定番曲ソリチュードの二重奏が素晴らしかったですね。 いつもはソロでの演奏ですが、垂石さんが二重奏にアレンジしたのだそうです。 伊藤さんが大屋ギター、垂石さんが伊藤さんのD-18を使って演奏していたのですが、アレンジもさる...

マホガニー図鑑「Martin 0-17 1935年製」④

ブレーシングは、もちろん、スキャロップブレーシング。 トップ材には鳴りにくいマホガニーが使われていますが、、、 スキャロップ仕様であること、 そして熟成されたプリウォーヴィンテージということもあって、下手なスプルーストップのギターよりも、良く鳴ります。 これなら、フィンガースタイルのソロギターでも十分に使えるなといった印象です。 特に高音域に関しては、突き抜けるような、それでいて柔らかで美しい音色を奏でてくれます。 もちろん、倍音は少ないのですが、この澄んだ高音域というのは、上質なオールマホでなくては出せない音色だと思います。 そして、ブリッジプレートにはメイプルではなく、ハカランダが使われていますね。 また個人的には、オールマホのギターではピッキングのタッチが重要だと考えています。 というのも、優しく弾くと、とても美しい音色を出すことができるし、 強く弾くと、オールマホ特有の帯域の狭さがでてきて、コンプレスがかかったような独特の泥臭さのような音になります。 この音色が、ブルースやラグタイムに合うとされている理由ですね。 つまり、よいオールマホは、弾き方次第で、多彩な表現力をもったギターと言えると思います。 ちなみに、マーティンではこの「Style 17」以外でも、オールマホのギターがあります。 それは「Style 15」ですね。 同じオールマホということもあり、見た目も似ているのですが、いくつか違いがあるので、まとめておきますね。 一番わかりやすいのは、ポジションマークですかね。 Style 17は、「5、7、9、12、14フレット」にありますが、Style 15は「5、7、9、12フレット」にあり、さらにはダブルドットがありません。 またフレット数も、Style 17は20フレットまであるのに対し、Style 15では19フレットまでしかありません。 ちなみに、1940~1943年までに作られた0-15では、べっ甲柄のヘッドプレートが使われていたりします。 マホガニーは個体差の大きい材ですので、是非、たくさん試奏して、よいオールマホのギターと巡り合ってほしいなと思います。 プリウォーやゴールデンエラと呼ばれる時期の中では、もっとも手に入れやすい価格帯のモデルですので...