最後にスペックをまとめておきます。
基本的には、1930年代の「Martin 00-18」のスペックに近づけるよう、オーダーしています。
トップはもちろん、アディロンダックスプルース。
メリルでも、Style 40系の高級なものには目の詰まったもの、Style 18などには目が不揃いで、外側に行くほど目が広がっていくものが使われる傾向があるようです。
また、オプションで、ランディ・ルーカス氏所有のプレミアムグレードのアディロンダックスプルースをオーダーできるようなので、興味がある方は是非。
サイドバックはホンジュラスマホガニーです。
これはかなり良質なものが使われているようで、写真ではわかりにくいですが、しっかりとした木目がでています。
指盤・ブリッジはエボニー。
1930年代の00-18では、ハカランダが使われているものもあるのですが、一般的にゴールデンエラ期のスペックということではエボニーの方が知られていますかね。
ナット幅は44.5ミリにしていますが、ネックは現代的な細身のシェイプですので、演奏性も非常に高いです。
ショートスケール&スモールボディでなくてはだせない、バランスの良さとレスポンスの良さ。
ニカワ接着ならではの音抜けの良さと、私がメリルの個性と感じているプレーン弦の美しさ。
ワールドクラスのルシアならではの、素晴らしいサウンドを実感させられる一本でした。
本当に素晴らしいギターだと思います。