Martin OOO-18GE(2006年製) トップは、アディロンダックスプルースです。 この個体は、近年モノのアディロンにしては比較的珍しい、目の詰ったものが使われています。 一般的には、目の詰まったものは音が鳴り始めるのに時間がかかると言われています。 でも個人的には、基本的にアディロントップは激鳴りなので、多少、鳴りが悪くても気にしなくてもいいと考えています。 それよりも、音の太さや艶、そしてバランスなどなど、、、 その個体が持つ音色の個体差に着目して選んだ方がいいと思います。 ブレーシングは、ゴールデンエラスタイルのスキャロップドXブレーシングです。 マーティン社では、ギターの強度の問題や、演奏スタイルの変化から、トップの鳴りよりも、強度を重視する必要性に迫られ、1944年からノンスキャロップに移行してしまったんですよね。 それだけに、鳴りを優先したこのブレーシングの再現は嬉しいものがあります。 エボニーのブリッジや、牛骨のロングサドルも、戦前仕様を踏襲していて、本当に美しいギターだと思います。 <関連記事> マホガニー図鑑「Martin 000-18GE」① マホガニー図鑑「Martin 000-18GE」② マホガニー図鑑「Martin 000-18GE」③ マホガニー図鑑「Martin 000-18GE」④ 「赤い黄金」マホガニー マホガニーに合うトップ材を考える サイドバック材としてのマホガニーを考える ネック材としてのマホガニーを考える 近年モノのアディロンを考える(ゴールデンエラのススメ) 「Style 18」ゴールデンエラシリーズの音質比較
マーティンのアコースティックギターの話題を中心に、マホガニーの魅力について語るブログです。