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Gibson L-1を抱えるロバージョ・ジョンソン |
ギブソンと言えば「J-45」。
コードを掻き鳴らし、アグレッシブなカッティングでグルーヴを刻む。
まさに、男のギターって感じですよね。
そして、どんなに強くピッキングしても音が破綻することはなく、、、
強く弾けば弾くほど、魅力的なギブソンサウンドを奏でる。
いやー、痺れますね。
ただ、言いかえると、、、
タッチの弱いフィンガースタイル(ギターインスト)には向かない。
また、ベースボールバットとも揶揄される極太三角ネックや、、、
1960年代の激細ナローネックなど、、、
ネックの形状からくる演奏性もソロギターの人たちから敬遠される理由だったりもします。
でも、このギブソンの魅力をソロギターで活かせないのか。
誰もが考えるテーマではないでしょうか。
私見ですが、、、
ギブソンも1930年代頃までは、フィンガースタイルを意識した設計だったと考えています。
1940年代以降は、流行りの音楽の変化もあり、ストローク寄りの音作りに変わっていきますからね。
ということもあって、フィンガーでも使いやすいギブソンというと、、、
1930年代頃までの「L-0」、「L-1」、「L-00」あたりかなと考えています。
おっ、全てサイドバックがマホガニーでしたね(笑)
これらの小さいギターというと「ブルース」というイメージをお持ちになられる方が多いと思います。
でも、私はちょっと違った感覚を持っているんですよね。
というのも、、、
この頃のギブソンはもっと表現力豊かで、キャパシティの広い楽器だと考えているからです。
力強く弾けば、ロックやブルージーなサウンドを奏で、
優しく弾いてやると、何とも言えない魅惑的な美しいトーンを奏でます。
まさに弾き手の技量が試されるギターですね。
しかも、この時期はアディロンダックスプルースがトップ材に使用されています。
さらには、80年以上も熟成されて自然乾燥し、弾きこまれているわけですからね。
これ以上のものはない、まさに理想的なマホガニーサウンドを奏でるわけです。
というわけで、次回はマホガニー図鑑の第5弾として「Gibson L-00」を紹介したいと思います。