少し古い話題ですが、、、
ワシントン条約の改訂によりローズウッドの全種別が規制対象になってしまいましたというお話です。
ワシントン条約と言うと、ギタリスト的には、ハカランダの輸出制限で有名ですよね。
マホガニー党の私は、あまり興味をもっていなかったのですが(笑)、今年に入ってすでに影響が出始めているようです。
何に影響が出ているのかと言うと、、、それは「海外からの仕入れ」です。
お店の人の話では、ファクトリー系もルシア系も関係なく、輸入に遅れ等が出ているようです(クロサワくらいの規模の楽器屋さんであれば影響はないのかもしれませんが)。
ワシントン条約で規制されたとはいえ、正式な手続きさえ行えば問題はないのですが、、、
その手続きを行う役所が込み合っていたり、とりあえず様子見をしておこうという業者もいたりして、なかなか手間取っているそうです。
しかも、、、
輸出入にかかる手間が増えてしまうので、人件費の増加が避けられませんからね。
規模の小さいお店ですと、コスト増と人手不足で経営の致命傷になりかねません。
楽器の輸入代行をしていたお店では閉店してしまったところもあるとか。。。
マホガニーのD-18なら影響ないかなと思いきや、1950年代以降などのブリッジや指盤にローズウッドが使われているモデルは条約に引っかかってしまいますからね。
影響は多岐にわたります。
ただ個人的には、、、
こういった情報をもとに、いたずらに材の枯渇を煽るのはどうかなーと思ったりしています。
業者の方やルシアの方と話をしていると感じるのですが、実はギター用の材って十分な量が流通しているのではないかと思うんですよね(少なくとも私が生きている間くらいは)。
ちょっと前まで稀少とわれていたハカランダもアディロンダックスプルースも、あるところにはありますからね。
もちろん、お金さえ払えば、、、ですけどね。
もちろん、マーティンやギブソンくらいの規模のファクトリーが取り扱うほどの量のことではないですよ。
あくまでもルシアもの(年に数十本程度作るハンドメイドギター)に限った話です。
それに、本当に枯渇してるのは良質なマホガニーなんじゃないかなと思ったり。
ちなみに、今後の予測ですが、、、
間違いなく人件費分は上乗せされるでしょうし、業者によっては便乗値上げもあるとは思います。
でも、むしろここは焦らず、自分にあったギターを探した方がいいんじゃないかと思います。
それが材の枯渇に対する本質的な対応であり、価格の適正化に向けた正しい消費者としての行動なのではないかと思うんですよね。
なんだか今回の記事は、ちょっと愚痴っぽ感じになってしまいましたね。
すみません。。。