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マホガニー図鑑「Martin 0-17 1935年製」④


ブレーシングは、もちろん、スキャロップブレーシング。

トップ材には鳴りにくいマホガニーが使われていますが、、、

スキャロップ仕様であること、そして熟成されたプリウォーヴィンテージということもあって、下手なスプルーストップのギターよりも、良く鳴ります。

これなら、フィンガースタイルのソロギターでも十分に使えるなといった印象です。

特に高音域に関しては、突き抜けるような、それでいて柔らかで美しい音色を奏でてくれます。

もちろん、倍音は少ないのですが、この澄んだ高音域というのは、上質なオールマホでなくては出せない音色だと思います。

そして、ブリッジプレートにはメイプルではなく、ハカランダが使われていますね。



また個人的には、オールマホのギターではピッキングのタッチが重要だと考えています。

というのも、優しく弾くと、とても美しい音色を出すことができるし、

強く弾くと、オールマホ特有の帯域の狭さがでてきて、コンプレスがかかったような独特の泥臭さのような音になります。

この音色が、ブルースやラグタイムに合うとされている理由ですね。

つまり、よいオールマホは、弾き方次第で、多彩な表現力をもったギターと言えると思います。



ちなみに、マーティンではこの「Style 17」以外でも、オールマホのギターがあります。

それは「Style 15」ですね。

同じオールマホということもあり、見た目も似ているのですが、いくつか違いがあるので、まとめておきますね。

一番わかりやすいのは、ポジションマークですかね。

Style 17は、「5、7、9、12、14フレット」にありますが、Style 15は「5、7、9、12フレット」にあり、さらにはダブルドットがありません。

またフレット数も、Style 17は20フレットまであるのに対し、Style 15では19フレットまでしかありません。

ちなみに、1940~1943年までに作られた0-15では、べっ甲柄のヘッドプレートが使われていたりします。



マホガニーは個体差の大きい材ですので、是非、たくさん試奏して、よいオールマホのギターと巡り合ってほしいなと思います。

プリウォーやゴールデンエラと呼ばれる時期の中では、もっとも手に入れやすい価格帯のモデルですので、いつかゴールデンエラを!と思われている方には、強くオススメしたいところです。

是非是非、上質なマホガニーの魅力に触れてください!