このクラプトンモデル特有のVネックの形状が苦手という人は結構いらっしゃる気がします。 私もこのギターを購入した当時はそう感じましたし、ぶっちゃけ、それがこのギターを手放した理由のひとつでもあります。 また、昨今では標準サイズになりつつありますが、少し幅広の44.5mmのナット幅に慣れていないと尚更キツく感じるんですよね。 でも経験を重ねるうちに見えてきたことがあるんですよね。それは、、、 このVシェイプには意味があるのだということです。 それは色々なギターを弾いてきたからというよりは、色々な曲を演奏できるようになったことで気付くことができたのかもしれません。 例えばクラシックギターの世界では、私たちよりも手の小さい女性でも、もっと広いナット幅のギターで軽々と難易度の高い演奏をしています。 つまり、クラシックギターのプレイスタイルでは、もっと手が小さくても、もっとネックが太くても問題なく演奏することがでるわけです。 むしろナット幅が広い方が、他の弦に指が触れてしまうリスクを軽減できるなど、メリットの方が大きいのだと思います。 何を言いたいかというと、このクラプトン・モデルは、今までウェスタングリップでコードストロークを中心に弾いてきた方が、そのままのプレイスタイルで使うべきギターではないということです。 ウェスタングリップはせずに、左手親指をVシェイプの頂点に置いて演奏をしてみてください。 最初は弾きにくく感じるとは思いますが、慣れてくると左手の各指の独立性を高まってくることが感じられると思います。 それがわかってくると話が早いのですが、要は左手に高い独立性が求められるような演奏に適したギターなのだということです。 また、こう考えることはできないでしょうか。 このネックシェイプとナット幅は、ウェスタングリップがやりにくいサイズなのではなく、ぎりぎりウェスタングリップでもプレイできるサイズに設計されている、と。 ウェスタングリップがやりにくいけど、我慢して使ってくださいね、ということなのだと。 フィンガースタイルに重きを置いたギターであることが理解できれば、ウェスタングリップも含め十分に万能機として使うことのできるギターと言えると思いますよ。 これがクラプトンモデルに対する私の評価です。 次回はではなぜ、このクラプトンモデルを手放したのかについて、深掘りして...
言わずと知れたエリック・クラプトンのシグネイチャー・モデル。 当時、マーティンの財政難を救ったと言われるほど、売れに売れたモデルですね。 私にとっても、初めてのマーティンということもあり、今なお思い入れの強い一本です。 購入して自宅に持ち帰り「Tears In Heaven」を爪弾いた時の感動は今でも鮮明に覚えています。 「すげー、CDと同じ音がする」と。 まぁ、残念ながらアンプラグドでクラプトンはナイロン弦のギターを弾いているのですが。 人間の耳とか感覚なんてそんな程度のものなのでしょう笑 材としては、スタンダードなシトカスプルースとインディアンローズウッドの組み合わせですが、マーティンとは何なのかを私に理解させるには十分すぎるほどの楽器でした。 マーティンならではの艶やかな音色と、豊かな倍音。これがマーティンの実力なのかと、当時、感動したことを覚えています。 そのため、マーティンの音を知りたいという方には今でもお勧めできる最適な一本ではないかと考えています。 でも、このギター特有のVネックの形状が苦手という人もいたりしますよね。 これについては思うところがあるので、次回にでも記事にしたいと思っています。 あの形状にはちゃんと理由があるのだと。 基本的にクラプトンモデルに対して、私は好印象ではあるのですが、評価の理由はこの一点に尽きるのではないかと考えています。 それは「ショートスケールとスモールボディが生みだすアコースティックギターとしてのバランスの良さ」です。 アコースティックギターといえばドレッドノートという時代にトリプルオーサイズが生みだすバランス良さが多くの人を魅了したのではないかと思うんですよね。 低音の多いドレッドとは異なり、中域にフォーカスした密度感のある音色は、フィンガースタイルやリードプレイでは圧倒的な存在感を示したはずです。 また、時代を追うごとにどんどん小難しくなっていく演奏スタイルの変化も、このトリプルオーがマッチしていたとも考えています。 もちろん使いにくい部分も当然あって、各弦の音の分離感が強いので、コードストロークではまとまりが悪く使いにくい面もあったりするんですよね。 でも、柔らかめのピックを使ったり、弦に当てる角度を少し斜めにしてやることで対応できますので、これでも十分に万能型のギターと言えると思います...