言わずと知れたエリック・クラプトンのシグネイチャー・モデル。
当時、マーティンの財政難を救ったと言われるほど、売れに売れたモデルですね。
私にとっても、初めてのマーティンということもあり、今なお思い入れの強い一本です。
購入して自宅に持ち帰り「Tears In Heaven」を爪弾いた時の感動は今でも鮮明に覚えています。
「すげー、CDと同じ音がする」と。
まぁ、残念ながらアンプラグドでクラプトンはナイロン弦のギターを弾いているのですが。
人間の耳とか感覚なんてそんな程度のものなのでしょう笑
材としては、スタンダードなシトカスプルースとインディアンローズウッドの組み合わせですが、マーティンとは何なのかを私に理解させるには十分すぎるほどの楽器でした。
マーティンならではの艶やかな音色と、豊かな倍音。これがマーティンの実力なのかと、当時、感動したことを覚えています。
そのため、マーティンの音を知りたいという方には今でもお勧めできる最適な一本ではないかと考えています。
でも、このギター特有のVネックの形状が苦手という人もいたりしますよね。
これについては思うところがあるので、次回にでも記事にしたいと思っています。
あの形状にはちゃんと理由があるのだと。
基本的にクラプトンモデルに対して、私は好印象ではあるのですが、評価の理由はこの一点に尽きるのではないかと考えています。
それは「ショートスケールとスモールボディが生みだすアコースティックギターとしてのバランスの良さ」です。
アコースティックギターといえばドレッドノートという時代にトリプルオーサイズが生みだすバランス良さが多くの人を魅了したのではないかと思うんですよね。
低音の多いドレッドとは異なり、中域にフォーカスした密度感のある音色は、フィンガースタイルやリードプレイでは圧倒的な存在感を示したはずです。
また、時代を追うごとにどんどん小難しくなっていく演奏スタイルの変化も、このトリプルオーがマッチしていたとも考えています。
もちろん使いにくい部分も当然あって、各弦の音の分離感が強いので、コードストロークではまとまりが悪く使いにくい面もあったりするんですよね。
でも、柔らかめのピックを使ったり、弦に当てる角度を少し斜めにしてやることで対応できますので、これでも十分に万能型のギターと言えると思います。
ちなみに、一話完結の形でまとめようと思っていましたが、思いの外、書きたい思いが溢れているので、アコギ一本あたり数回に分けて書いていこうと思います。
次回は、このモデルのデメリットとして挙げられるV型のネック形状に関する私の評価について。
それから、なぜこれだけ気に入っていたクラプトンモデルを手放すことになったのかについても触れていきたいと思います。
